プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(50)が2022年3月6日にユーチューブへ投稿した動画で、6日に行われた日ハム対巨人のオープン戦を分析した。
日ハムは6日に札幌ドームで巨人と対戦し4-1で快勝した。初回に2点を先制し、5回と8回にそれぞれ1点を追加。この日は5人の投手がマウンドに上がり、巨人打線を6安打1失点に抑えた。
「ファイターズの投手陣、結果出ている」
岩本氏は動画の冒頭で先発のマウンドに上がった宮西尚生投手(36)について言及。宮西は1イニングを投げ、打者3人に対して16球、無安打無失点で勝利投手となった。
「宮西投手が長いインニングを投げることはまずは考えられない。その中でショートスターター、オープナーの役割でしっかりその仕事を。1イニングだけども16球で。フォアボールこそひとつあったけどもダブルプレーでしっかりと試合をスタートさせた。ナイスピッチングやね。どこでも投げることが出来るピッチャーということを改めてみなさんに表現出来たと思う。心強いね」
この日は2番手にベテラン金子千尋(38)、3番手には支配下登録を目指す古川侑利(26)がマウンドに上がった。8回からマウンドに上がった4番手・堀瑞輝(23)が巨人・大城卓三捕手(29)にソロ本塁打を浴びたが試合を通じて失点はこの1点のみ。岩本氏は「ファイターズの投手陣、結果出ている」と評価した。
一方の打撃陣では、本塁打を放った今川優馬外野手(25)と万波中正外野手(21)の活躍ぶりを称賛した。今川は5回にオープン戦2号となるソロをレフトスタンドへ。万波は8回にバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打を放った。
「今川優馬の特徴がすごい出ていた」
岩本氏は「今川優馬の特徴がすごい出ていた。高めにちょっと置いたスライダーを逃さず仕留めてオーバーフェンスまで持っていく。彼がこだわっている長打を描いたスイング。アッパースイングやね。ドラフトにかかる時からそういう練習を積み重ねていて、そういう選手をファイターズが獲得した。それを貫き通しながら成果と結果につなげているところが魅力たっぷり」と称賛し、今川の感情表現にも言及。
「ホームランを打った後、ダイヤモンドを全力に近いくらいで肩をゆすって『ホームラン打っちゃったぜ』みないな。大好きやで。試合終わった後、担当コーチと話す時の真剣な表情と結果出た時に喜びを爆発させる表情など喜怒哀楽豊かな選手は大好きですよ。周りの選手、チームメイトに好影響を与える喜怒哀楽はいくら出してもいい。マイナスになる喜怒哀楽は控えた方がいいと思うが。今川君の場合は好影響を与えるものだからグッドだと思う」
そしてオープン戦6試合で打率.400をマークしている万波に関してはシーズンを通しての活躍に期待を寄せた。
「オープン戦絶好調。絶好調過ぎて怖いぜみたいな。いいんですよ。ジンクスやオープン戦打ちすぎるとどうのこうのとかのジンクスや、今までの過去の悪い方のそういう定説を全部覆したらええねん。キャンプ、オープン戦からずっとアピールして気が付いたら1年間走り抜けた。すごい成績残しちゃったね。全然いいやん」
「勝ち癖付ける事は大いにベリーグッド」
チームは若手の活躍もありオープン戦6試合を終え4勝1敗1分でDeNAと並び首位を走る。まだオープン戦とはいえ、春季キャンプから独特の感性でチームを指揮する新庄剛志監督(50)への期待は高まるばかりだ。
岩本氏は「ファイターズ勝ち癖ついてるね。これとても重要なんですよ。勝ち癖、負け癖があってね。今日もあかんのかと思うのが、いやいや最後勝ってるのはうちらだよねというような気持ちになれるのとではチームの戦う前の姿勢と戦ってる最中、戦った後もすべてにおいて内容と結果が全然変わってくる」と指摘。
さらに「勝ち癖付ける事は大いにベリーグッド。ビッグボスが求めているチームになってきているんじゃない。こんな急速にどんどん成長していいんですか、ヤングファイターズ」と笑顔で吠えた。