「このままでは厳しい」ローテ候補に開幕2軍危機 巨人投手陣は本当に大丈夫なのか

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   プロ野球・巨人の先発陣で左右の柱として期待される高橋優貴、戸郷翔征が開幕2軍危機を迎えている。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

「現状だと2人が開幕ローテーションに入るのは厳しい」

   昨季11勝とブレークした左腕・高橋優貴だが、生命線の直球が走らない。2月17日の練習試合・ロッテ戦(那覇)では投球の6割以上が直球を占めたが、2回3安打2四球1失点と不安定な投球内容。24日の練習試合・楽天戦(那覇)でも3回5安打1失点と最少失点に切り抜けたが、痛打を浴びる場面が目立ち大量失点を喫しても不思議でなかった。

   高卒4年目で大ブレークが期待される戸郷はさらに重症だ。24日の楽天戦で投手強襲安打により負傷交代するなど、1回持たず5安打4失点。実戦2試合登板で防御率16.88と打ち込まれ2軍に降格すると、3月2日の春季教育リーグ・西武戦(ジャイアンツ球場)でも3回2失点とピリッとしない。

「春季キャンプの疲労があると思いますが、現状だと2人が開幕ローテーションに入るのは厳しい。高橋は昨季11勝を挙げたが、良かったのは前半戦だけ。後半戦は直球が走らず変化球で痛打を浴びるパターンが続き、2勝のみと失速した。
今年も本来の直球の威力が見られない。本人が現状を一番分かっているでしょう。
戸郷は直球が150キロを超えるなどスピードは出ていますが、球速ほどのキレを感じない。変化球の制球もアバウトなので打者と戦う以前の問題です。20、21年と2年連続9勝をマークして相手球団のマークも厳しくなるが、将来のエースとして一本立ちしてもらわないと。奮起してもらいたいですね」

若手投手陣は結果を出すも...

   そのほか、トミー・ジョン手術から復帰して育成契約だが、150キロを超える快速球で結果を残している19年ドラフト1位右腕・堀田賢慎、キレ味鋭いスライダーが武器の大卒2年目右腕・山崎伊織、ドラフト3位右腕・赤星優志ら若手の成長株たちが実戦で結果を出しているが、1軍で登板実績がなくまだまだ未知数だ。

   高橋、戸郷は期待の若手でなく、結果を出してもらわなければ困る投手たちだ。開幕戦まであと1か月を切った。きっちり仕上げて間に合うだろうか。

(中町顕吾)

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