元プロレスラーのアントニオ猪木氏(79)のドキュメンタリー番組「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」が2022年3月2日にNHK総合で再放送されSNSで大きな話題を集めた。
「本当はこういう映像は見せたくなかったんですけどね」
同番組は21年11月27日にNHK BSプレミアムで放送されたもので、新日本プロレスなどで活躍した元プロレスラーの「KENSO」こと鈴木健三氏(47)がプロデューサーを務めた。
番組では入院していた猪木氏の病名が「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」であることが明かされ、アミロイドという物質が心臓をはじめ全身に溜まり血液循環が悪くなる難病だと説明した。
猪木氏はドキュメンタリー番組に出演するにあたり、「本当はこういう映像は見せたくなかったんですけどね。これもひとつの強いメッセージばっかりじゃなくてこんなにももろい、弱い、どうとるかは知りませんよ見た人たちが。そういうひとつの人間としてそういう場面があってもいいかなって」と心境を吐露した。
番組では猪木氏の闘病生活の他に生い立ちからプロレスラーとしてリングで活躍する姿などが当時の写真を交えながら紹介され、1976年6月に行われたボクシングの元ヘビー級王者モハメド・アリ(米国)との異種格闘技戦の模様も写真で振り返った。
「馬場さんがいじわるするんだよね」
21年7月に退院した猪木氏は「あのまま戻らないつもりがまた戻って。(ジャイアント)馬場さんがいじわるするんだよね」と冗談交じりに闘病を振り返った。
番組がNHKの地上波ゴールデンタイムの19時30分から放送されたこともありSNSで大きな反響を呼んだ。
ツイッターでは「アントニオ猪木さんのドキュメンタリーに元気いただきました」「闘病生活...想像を絶する大変さでしょう」「涙が止まりませんでした」「本当に感動したよ...まさに『燃える闘魂』やで」「最強の敵は自分と病気に立ち向かう姿に胸熱」などのコメントが寄せられた。