ANYCOLOR(東京都港区)が運営するVTuberグループ「にじさんじ」は2022年3月2日、アダルトビデオを違法視聴した疑惑が浮上していたVTuberのローレン・イロアスさんの活動自粛を発表した。
発表では、イロアスさんの著作物の無断利用などについて、「大枠において真実であった」としている。
「よく使うフォルダ」にAVの品番が
イロアスさんは21年7月22日に「にじさんじ」のメンバーとしてデビューした男性VTuber。公式サイトでは「都市警備部隊に所属する青年。往々にして陰謀渦巻く街は、彼をあまり寝かせてくれない」と紹介されている。
事の発端は22年2月27日から28日かけて行ったゲーム配信。デスクトップ画面のよく使う項目「クイックアクセス」が表示されてしまうトラブルがあった。このとき表示されたフォルダ名が、セクシー女優・松本いちかさんの出演作品の型番と同じだった。視聴者の間では、海賊版のアダルトビデオを違法ダウンロードしたのではないかという疑問が生じた。
イロアスさんは放送後、ツイッターで「途中公開されていない歌ってみた動画や素材などが映り込んでしまったため」として、配信動画を非公開したことを伝えている。
この件について3月2日、にじさんじは「所属ライバーに関するご報告」と題した文章を発表した。
「著作物の無断利用などの件に関しまして、事実関係を本人に確認いたしましたところ、当社に所属する前に発生した出来事ではあったものの、大枠において真実であったことを確認いたしました」
「次はFANZAでちゃんと買って観てください」
にじさんじの発表によれば、イロアスさんは自身の行いを深く反省し、迷惑をかけた権利者と販売主に謝罪の意を伝えたという。権利者や販売主の名前は明かしていない。
またイロアスさんから活動を自粛する申し出があり、これを受け入れたとしている。公開を予定していたイロアスさんに関するコンテンツなどは、関係各所と調整中とのことだ。
「改めまして、この度は、多くの方々にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。 今後、同様の問題が生じないよう、引き続き所属ライバーに対する教育及び指導を実施してまいりますので、変わらぬご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
所属ライバーに対して直接的な問い合わせは控えるよう呼び掛けた。
違法ダウンロードされたとみられる作品に出演していた松本いちかさんは2月28日、イロアスさんのツイートを引用しながら「次はFANZAでちゃんと買って観てください」とコメントしている。
【所属ライバーに関するご報告】
— にじさんじ公式???????? (@nijisanji_app) March 2, 2022
この度は、下記の件に関しまして、多くの方々をお騒がせいたしておりますこと、お詫び申し上げます。
今後、同様の事態の発生を防止するため、ライバーに対する教育指導を徹底してまいりますので、引き続きのご声援のほどよろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/XI7Vldaa5q