俳優の菅田将暉さんが主演を務めるドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)第8話の一部内容に、原作コミックのファンから落胆する声が上がっている。
原作での人気キャラクターが、ドラマ版には登場しないというのだ。この変更にインターネット上には、「ここだけは変えて欲しくなかった」といった声が出ている。
ミステリー会の雑用バイトで、まさかの再会
原作は、作家・田村由美さんによる同名漫画。菅田さん演じるボリューミーな天然パーマが特徴的な大学生・久能整は、友達も彼女もいない「変わりモノ」。記憶力と観察力に長けており、自身の見解を淡々と述べることで事件や人の悩みを解きほぐしていく...という新感覚ミステリだ。
※以下、ネタバレを含みます
2022年2月28日放送の8話では、大学教授・天達(鈴木浩介さん)の頼みで、天達の別荘で行われる「ミステリー会」の雑用係を請け負った整。当日、迎えに来た天達の車に乗ろうとすると、中から女性刑事の風呂光(伊藤沙莉さん)が。
どうやら、風呂光は整の推理力にいたく感心し、そのルーツであろう天達の元で心理学を学びたいと考えてコネクションを作ったようだ。
その後到着した別荘には、橘高勝(佐々木蔵之介さん)をはじめ、別荘のオーナー蔦薫平(池内万作さん)ら「ミステリー好き」たちが集結。夜になるとミステリー会が始まり、蔦は別荘の以前のオーナー夫人がバルコニーから転落して亡くなったことを話し始めた。
「あの大事な言葉たちはどこいっちゃうの...」
原作では、ドラマで風呂光が務めたポジションは、相良レンという、整と同じゼミの男子大学生で描かれている。レンは底抜けに明るい性格のいわゆる「陽キャ」で、明るい髪にカチューシャという風貌だ。
突飛な発言で場を和ませるのは得意だが、人の名前を覚えるのは苦手なようで、今回集まったミステリー会のメンバーの外見の特徴とともにメモをするが、そこには「イケメンゴリラ」「ボウリングのピン」などおよそ本人には公開できない内容が書かれている――といったキャラクターだった。
今回のドラマ版では、そんなレンが「ミステリー会」のエピソードで務める役どころを風呂光が担うことに。これに、原作を知るファンからは
「風呂光さん着いてきちゃってて、相良レンの存在自体が消されてる。大好きなキャラなので残念」
「今まで一回もドラマの風呂光に文句言ったことないけど、これはひどくない? レン君良いキャラだったのに」
「風呂光さんをヒロインに据えたいための改変どうにかして... 風呂光さんの本来の良さがどんどん消えてるし、原作が伝えてきたことも失ってる...(あの中に女性一人って...)」
「風呂光さんの出番増えるのは嬉しいけど、レンくん居ないと、あの大事な言葉たちはどこいっちゃうの...」
「ここだけは変えて欲しくなかったなー原作の風呂光さんの魅力がドラマでは台無し」
などと指摘する声が多くあがっている。