貨物便は旺盛
旅客便は減少したアンカレッジ空港だが、貨物便は盛況を保っている。24時間運用可能で東アジアと北米の中間にあり、給油や乗務員交代の拠点として機能しているためだ。早く目的地に着くことが優先の旅客便と違い、貨物便は積載量の事情がある。目的地へ直行可能な機体でも燃料を満載しているとその分貨物搭載量が減ってしまうので、最大積載量の貨物を積み込み、燃料は途中給油で補うためにアンカレッジに寄港する。
新型コロナウイルス拡大1年目の2020年でも貨物需要は衰えず、国際空港評議会(ACI)が21年4月に発表した統計で、アンカレッジ空港の2020年の貨物取扱量は米メンフィス、香港、上海に続いて4位を記録した。国際情勢が不穏当な中でも北米とアジアの間にある地の利を活かし、両地域の経済を支えている。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)