女性アイドルのコピーダンスで日本一の大学サークルを決める大会「ユニドル」の2021~22年冬シーズンの決勝大会が22年2月28日に「アイドルの聖地」として知られる中野サンプラザ(東京都中野区)で開かれた。スペシャルゲストとしてHKT48が登場。HKT48が22年に入って首都圏でパフォーマンスするのは初めてで、「大人列車」「早送りカレンダー」「最高かよ」など代表曲6曲を披露した。
報道陣の取材に応じた地頭江音々(ぢとうえ・ねね)さん(21)によると、HKT48の楽曲を練習していたサークルもあったといい、「すごく熱くて、すごくリスペクトを感じて...、直接『好き』と言われてるわけじゃないのに、ちょっと恥ずかしくなるような...」。参加チームの熱量に圧倒されていた。
「若手というか、これからのメンバーが引っ張っていかなきゃいけない」
地頭江さんは、HKT48に加入する前からアイドルのダンスをコピーして踊ること(振りコピ)が好きで、「その気持ちわかる」「この曲で盛り上がる」「この曲とこの曲を一緒に踊りたい」といった参加チームと同じ気持ちを持っていると説明。「『頑張れ』という気持ちでいっぱい」で、「思い残すことなくやりきって欲しい」とエールを送っていた。
いわゆる「囲み取材」など、グループを代表して発言するのは1期生(11年デビュー)でキャプテンの松岡菜摘さん(25)や本村碧唯(あおい)さん(24)が多いが、今回は初めて4期生(16年デビュー)の地頭江さんが対応。地頭江さんは、この日のステージでも6曲中2曲でセンターポジションを務めるなど、「グループの顔」の世代交代が鮮明になりつつある。
HKT48は22年4月からコンサートツアーを控えており、「それをまずは成功させたい」。新曲が発売されるたびに「若手というか、これからのメンバーが引っ張っていかなきゃいけないな、というのをすごく感じている」として、
「これまでの1期生さんたちや指原(莉乃)さん(29=19年卒業)が作ってくれたHKT48も守りつつ、新しいHKT48を見せていける1年になったらいい」
と意気込んだ。HKT48は20年春に運営体制が一新され、本拠地の福岡や九州に関連する活動が増えている。地頭江さんは
「最近は福岡での番組だったり露出が増えてきたので、もっと福岡を盛り上げていけたら」
とも話した。
早大チームが全国65チームの頂点に
大会では、21年11月から全国5大都市(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)で開かれた予選に計61大学65チームが参加。今回の決勝大会には、予選を勝ち抜いた14チームと、直前の敗者復活戦で復活した2チームの、計16チームが参加した。AKB48グループの振り付けで知られる牧野アンナさん(50)ら審査員による投票と、観客(オンライン、会場)による投票で順位をつけた。
優勝したのは早稲田大学の「君はトキシック」。創設者の「れいか」さんは、4年間にわたって全国優勝を目指してきたといい、その道のりを
「途中で本当に何度も何度も辛いことがあって、落ち込んだり、挫折しそうになったりもしたんですけど、そのとき、いつも周りの方々の支えのおかげで、転んでは立ち上がり、転んでは立ち上がりの繰り返しで、今日まで走り続けることができました」
と涙ながらに振り返った。
HKT48の本村さんは、「出場者の皆さんの明るさやパワー、すごく真剣に頑張っている姿に、私たちもすごく元気をもらいました」。出演者には
「ステージの楽しさを知ったと思うので、本当に自分たちが心から楽しんでパフォーマンスしてほしいなと思います」
と呼びかけていた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)