「勢いよく降りてってぶつかりかけた鏡がこちらです」――。あるリユース店の階段に設置された鏡が、店内の奥行きを勘違いさせる不思議な状況を生み出していると話題になっている。
店舗は利用者の声を受けて張り紙をするという安全対策を取った。J-CASTニュースの取材に2022年2月28日、運営会社が施工の意図を話した。
「脳がバグる系で面白い」
話題となっている鏡が設置されているのは、ゼロエミッション(東京都八王子市)が展開するリユース店などが出店されている複合施設「エコ・タウン 八王子大和田店」だ。同施設は建物3棟にわたって5業態を扱う。
店舗を訪れた青山学院大学の伊藤雄一教授が24日、写真を添付しながら「ぶつかりかけた鏡」などとツイッターで紹介したことがきっかけとなった。
写真は1階から地下へ向かう階段から、踊り場の壁面に設置された全身鏡を撮影している。絶妙な角度によって自身の姿や使用している階段が映りこまず、鏡の奥に下り階段や手すりが続いているのが見える。
また鏡の上部には同じ幅の蛍光灯が設置され、鏡の左側には「地下」とかかれた下向きの矢印の案内が貼られている。これらが相まって、より「ゲート」としての印象を強め、鏡の存在に気付きにくい状況となっているようだ。
伊藤さんはリプライで「脳がバグる系で面白い」と所感を述べている。危険性を訴えることを目的とする投稿ではないとも説明した。
投稿は2万6000件以上のリツイートや9万5000件超の「いいね」を集めるなど注目され、「これはトラップだわww」「うまくいけば異世界行けそうな鏡ですね...」「激突する自信しかないww」などの反応が寄せられている。
27日になって、同施設に出店している「ホビーオフ八王子大和田店」が伊藤さんの投稿をリツイートしたうえで「大変恐れ入ります」とツイート。安全対策として、中央に「鏡です」と記した張り紙を掲示したことを写真で伝えた。
ツイッターでは対応が早いとして称賛する声も出ている。