キービジュアルは「特段の問題はないと考えている」としたが...
「Future Artists Tokyo 2022」の展覧会は、2018 年にスタートし、若手アーティストらが国際的に活躍するための機会を作ることを目的としている。
今回は、2月24日~3月13日に、一般社団法人アート東京の主催で、モスクワで開く予定だったが、アート東京の広報担当者が2月28日にJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、ロシアのウクライナ侵攻が始まって、26日スタートにいったんは延期された。そして、日本政府が銀行決済停止などの経済制裁をロシアに対して実行すると表明すると、アートの取引ができなくなったとして、モスクワでの展示会の中止が決まった。
展覧会は3月10~13日は、文化庁やアート東京など主催で、東京・丸の内の東京国際フォーラムでも開かれる予定になっている。東京での展示会は、アート東京が主催する国内最大級の「アートフェア東京」と併設して開かれ、そこでは、若手現代アーティストら約200人や世界的デザイナーのコシノジュンコ氏らの作品を展示する予定だという。
古塔さんの描いたキービジュアルは、ロシアや東京の展覧会で使われることになっていたが、ロシアでは展覧会中止に伴って使用されなくなった。また、東京の展示会については、アート東京が2月28日に公式サイトに出した「お知らせ」で、キービジュアルを使用しないことを明らかにした。
お知らせでは、「古塔つみ氏の作品に関して、様々な報道及び議論がございますが、これは著作者と当事者の問題であり、弊社と致しましては、特段の問題はないと考えております」としたものの、「東京国際フォーラム(B2F)で開催する展覧会においては、使用する考えはございません」と告知した。
その理由について、アート東京の広報担当者は28日、次のように取材に説明した。