在日ウクライナ大使館のツイッターは2022年2月27日、ライトアップされた東京スカイツリー(東京都墨田区)の写真とともに「スカイツリーがウクライナカラーになりました!」と投稿した。
投稿は2万リツイートを超える反響を呼んだ。しかし、東京スカイツリーの担当者は28日の取材に、ウクライナ国旗をイメージしたライトアップはしていないと説明した。
実際は通常のライティング
現在、ロシアから侵攻を受けているウクライナ。世界的にウクライナを支援・応援する動きが広まり、10億円の寄付を表明した楽天・三木谷浩史会長も26日から水色と黄色のウクライナの国旗をツイッターのプロフィール写真に設定している。
そうした中、在日ウクライナ大使館は27日夜、夜間にライトアップされたスカイツリーの写真とともに「スカイツリーがウクライナカラーになりました!」と投稿。28日11時まで2万リツイートを超える反響を呼んだ。セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使も27日、大使館と同じ写真を投稿し「It is a beautiful」とツイートしていた。
ウクライナ大使館、コルンスキー大使が投稿したスカイツリーの写真は、確かに水色と黄色のカラーリングにも見える。
しかし、東京スカイツリータウン広報事務局の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、ロシアがウクライナ侵攻を始めた24日以降、「ウクライナ国旗をイメージしたライティングの点灯という事実はありません」とした。
ツイッター上では、ウクライナカラーではなく青と白の通常ライティング「粋(いき)」ではないかと指摘する声もあった。担当者も大使館の投稿を確認した上で、「『粋』のライティングです」と話す。
写真の撮影日はわからないとしたものの、直近では26日に「粋」のライティングをしていたと説明した。
結果的にウクライナカラーのライティングではなかったが、担当者はウクライナ大使館のツイートをどう受け止めたのか。
「今回に限らず、日々多くの方々が、夜のライティングを含めスカイツリーを見て、いろいろな思いを胸に抱かれていると思います。今回『粋』というライティングを見て、大使館の関係者の方が『ウクライナカラーになった』という風にツイートされたのだろうと想定していますが、いろいろな思いを持って、(スカイツリーを)ご覧になっていただいているのだな、と受け止めている次第です」