ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第40回をお送りします。今回のテーマは「Twitterで盛り上がった北京2022オリンピックの話題」。昨年の東京五輪に続き、今回はどんなトピックがTwitterをにぎわせたのでしょうか。
Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>
公式マスコットのビンドゥンドゥンが大人気に
まず取り上げたいのは、北京五輪の公式マスコットであるパンダの「ビンドゥンドゥン」の人気ぶり。公式グッズショップには連日長蛇の列ができており、キャスターとして会場を訪れていたプロスケーターの織田信成さんが4時間半かけてグッズを手にする様子を実況したツイートが大きく拡散しました。
また、スキージャンプ男子の個人ラージヒルで金メダルに輝いた小林陵侑選手がビンドゥンドゥンをウェアの胸元に入れた状態でインタビューを受けるなど、参加したアスリートたちのあいだでも人気だったようです。
<織田信成さん「今からビンドゥンドゥン買いに行きます。買えなかったらメディアセンターの中心で大声で泣きます」どっちの展開も期待するファン - Togetter>
<なにかと話題な北京五輪のマスコット「ビンドゥンドゥン」と選手たちのツーショット(?)写真を集めてみた - Togetter>
ポジティブなパワーを与えてくれたカーリング女子
日本代表チーム「ロコ・ソラーレ」が銀メダルを獲得した女子カーリングでは、決勝で戦ったイギリスと日本の共通点が話題に。海外で「左側通行で最高のウイスキーを生産する茶飲み島国どうしの対決」と呼ばれているという話など、数々の共通点がTwitterで挙げられ盛り上がっていました。
「ロコ・ソラーレ」のチームワークのよさやポジティブな声かけも話題に。味方がミスをしても嫌な顔をしないことや、「いいよー」「ナイスー」といった声かけで自分のプレーを取り戻す様子に「日常生活でもマネして使いたい」と影響される人がたくさんいたようです。
<カーリング決勝の日本×イギリスは「茶飲み島国対決」「フィッシュアンドチップス×カルビーポテトチップス」など熱い戦い - Togetter>
<【ナイスー】カーリング女子日本代表のように生きたい【いいよー】 - Togetter>
フィギュアスケート選手たちのほっこりシーンに癒やされる
羽生結弦選手らが参加したフィギュアスケート男子では、その結果もさることながら、暫定3位以内の選手が待機する「グリーンルーム」の中継に注目が集まりました。
ショートプログラムでは8位だったものの、フリースケーティングを終えた時点で暫定1位になった羽生選手をはじめ、待機中のスケーターたちがグリーンルーム内のカメラに向かってアピールしたり健闘を称え合う様子はTwitterでも大きく拡散。テレビの人気トーク番組に例えて「ゆづるの部屋」と表現するユーザーもいました。演技中の真剣な表情とのギャップにキュンキュンしちゃいますね。
<北京五輪・フィギュア男子FSのグリーンルーム、選手たちを羽生結弦選手が迎えてくれる世界一VIPの部屋になっていた - Togetter>
スノーボードのハーフパイプでハプニングも
また、平野歩夢選手が大技「トリプルコーク1440」をオリンピックで初めて成功させ、金メダルを獲得したスノーボード男子のハーフパイプの中継ではハプニングが発生。
平野選手は決勝2本目のランで、「トリプルコーク1440」を決めたものの採点が伸びず2位に。日本中が期待を込めて3本目を待つ中、滑走スタート時に中継していたNHKの放送がこのタイミングでサブチャンネルに切り替わるという事態に。
金メダルを決めた3本目のランが観られなかった人が続出したことで、「サブチャンネル」というワードがTwitterトレンドに入りました。
<北京五輪・男子ハーフパイプで平野歩夢選手が見事逆転の金メダル獲得!...の瞬間、悲劇に見舞われる視聴者の皆さん「サブチャンネルめ...」 - Togetter>
北京オリンピックも東京2020と同様に、アスリート自身や参加者からの発信はもちろん、中継を視聴していた人たちや応援していたファンの声がTwitter上で大きなうねりを生み出していました。
競技の内容や結果ではない部分に注目が集まりがちなのも近年の特徴と言えそうです。以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。