「手足の本数3対1だからね」 二刀流パラアスリート×手足3本失った男...友達2人が語り合う本音

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「周りと比べる必要はない」「本気で物事に取り組んでほしい」

対談する小須田潤太さん(左)と山田千紘さん
対談する小須田潤太さん(左)と山田千紘さん

   ――気づきの多かった約10年だったんですね。そうした経験から、次の世代や子どもたちに伝えたいことはありますか?

   山田: 「周りと比べる必要はない」ってことですね。障害の有無にかかわらず、誰でも何かしらコンプレックスを抱えている人はいると思うけど、周りと比べず自分らしくいてほしい。可能性は無限大。考え方次第でピンチはチャンスに変わります。

   小須田: 俺は「足がなくても、やってみればできないことはほとんどない」ということ。あとは、「本気で物事に取り組んでほしい」ということです。自分の経験として、何の目標も持たずに生きてきて、この体になってようやく物事に本気で取り組むことの大切さを学び、視野が広がりました。好きなことでも何でもいい。「失敗したらどうしよう」と考えるのではなく、まず挑戦してほしいですね。

   ――挑戦というとまさに、小須田さんは東京パラリンピック出場から約半年で、これから北京パラリンピックに挑みます。友達の山田さんとしてはどう感じていますか?

   山田: 健常者からすれば、パラリンピックがどれだけ大きなイベントかと聞かれても、分からないところはあると思います。こす君が夏と冬の両方に出ることは、もっとメディアで発信していけたら良いなと思います。こす君がパラリンピックをさらに盛り上げてほしい。ガンガン行ってほしい。俺もSNSで自慢しますよ。「同じタイミングで入院してたんだぜー!」って。めちゃくちゃ活躍してほしいっていうのが心からの願いですね。

   ――最後に、お互いに対して今、伝えたいことはありますか?

   山田: 僕は一言。出会ってくれてありがとうございます。入院中のこともそうだし、退院後は頻繁に会えるわけじゃないけど節目節目で連絡をくれる。自分がつまずきそうになった時に背中を押してくれる。出会ってなかったらどうなっていたことか分からないですね。

   小須田: 俺は、これからもよろしく、ですね。まあ、ただの友達なので(笑)。

   山田: 出会って約10年経った今でも、切磋琢磨というか、お互い自分らしい生き方ができているのが良い関係だと思っています。こっちこそ引き続きよろしくお願いします。

(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 青木正典)

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