なぜ大阪で復活できたのか
この間、東京のSKDも1982年に国際劇場が閉鎖、団員も減少して1996年に解散する。元団員が中心となったレビュー劇団「STAS」により後継の活動が続いているものの2022年時点で「SKD」を名乗る劇団はない。OSKが一度は解散しながらもかつての本拠地ミナミで公演ができるまでに復活した原動力は何だろうか。小針さんは
「OSKがここまで復活できたのは、古き良き大阪の象徴だったからとも思います。子どものころに家族でOSKのレビューを観た、という方たちもいて、そうした地元愛が解散後の存続運動につながり、今でも劇場にお客さんが入っているのだと思います」
と考える。ミナミの大衆文化に根付いた劇団として伝統を受け継いでいるのがOSKだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)