中日・根尾昂はこのまま終わってしまうのか 昨季は打率.178...プロ4年目で迎える「正念場」

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   中日ドラゴンズの春季キャンプでは、早出練習に参加した根尾昂が靴を脱ぎ、裸足で打撃練習する姿が報じられて話題になった。

   第3クール初日の2022年2月10日のこと。その傍らにあったのは、中村紀洋打撃コーチの姿だ。

  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「素質は間違いなく良いものを持っている」

「裸足は下半身で土をつかむことを意識させるのが狙いだと思います。根尾は下半身の粘りがなく、上半身の力だけで振ってしまうことが多い。いわゆる手打ちというやつですね。この打ち方だと変化球に泳がされ、速い直球を引っ張れない。
一生懸命に練習に打ち込む姿は入団以来変わらない。素質は間違いなく良いものを持っているので、立浪監督、中村コーチも何とかしたい思いは強いでしょう」(スポーツ紙記者)

   大阪桐蔭で2年春、3年春・夏と全国制覇を達成。この世代ではトップの選手だった。最速150キロの直球を武器に春のセンバツ大会で史上初の2年連続優勝投手に輝き、打撃でも俊足巧打で高校32本塁打と「二刀流」で躍動。プロでは野手一本で勝負すること決断したが、レギュラーをつかめずに伸び悩んでいる。

   プロ3年目の昨季はプロ入り後初の開幕スタメンを飾り、5月4日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)でプロ初本塁打となる満塁本塁打を放ったが、7月以降はファーム暮らしに。72試合出場で打率.178、1本塁打、16打点。俊足と強肩は1軍クラスだが、打力アップがレギュラー獲りのポイントであることは明確だ。立浪和義監督が就任した今季はこだわりのある遊撃ではなく、外野一本で定位置を目指す。

中村紀コーチの助言で覚醒なるか

   根尾は覚醒できるか。その手助けをするのが中村打撃コーチだ。

   現役時代は日米6球団を渡り歩き、通算404本塁打、2101安打をマーク。「球界の荒くれ者」のイメージが強いが、静岡・浜松開誠館高で非常勤コーチを務めるなど、野球理論は球界屈指と呼ばれている。

「ノリさんは型にはめた指導をせず、選手個々に修正ポイントを的確に伝える。すぐには効果が出ないかもしれないが、その指導で選手たちが得られるものは大きいはず。根尾は頭が良い選手ですが、自分の中で勝手にいじってしまう部分がある。言われたことをコツコツできるかが重要だと思います」(スポーツ紙デスク)

   外野で定位置が決まっているのは中堅の大島洋平のみ。根尾が躍動する姿を中日ファンは心待ちにしている。(中町顕吾)

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