放送後も続いた関係、他番組でもネタに
事件の後も、オードリーとポエングの関係は続いた。17年9月20日の放送では、オードリーの2人がIKEA新三郷(埼玉県三郷市)を訪れ、ストアマネージャーに頭を下げて事件を謝罪。担当者が手を差し出すと、春日さんも「ありがとうございます」と手を握り和解した。このときの放送で、ストアマネージャーは「椅子破壊回」後の反響について「お客さんいっぱい来ていただいて、試していただいて、たくさん買ってもらいました」と話していた。
その後もヒルナンデス!ではポエングがたびたび登場。オードリーの前に椅子が現れるとスタジオがざわつき、それを気にせず春日さんが思い切りよく座るという「お約束」が繰り返された。
余波は他局の番組にも及んだ。21年3月に放送された動物バラエティ番組「どうぶつピース!!」(テレビ東京系)では、春日さんが座っていた木の椅子の座面を破壊。若林さんが「お前よく椅子壊すな!」と突っ込むと、テロップには「IKEA事件再び」の文字が踊った。
やがて事件は、人々の間で「語り草」になっていく。ツイッター上では2年前から、2月24日になると「#オードリー椅子破壊記念日」というハッシュタグが拡散され、事件を懐かしむ動きがはじまった。大手ポータルサイトのライブドアニュースも、2月24日になると公式ツイッターで「あれから5年」(21年)、「あれから6年」(22年)といった具合に、時の流れを伝えている。
今年もツイッター上では「もう6年も経つのか」「どんだけ愛されてんだよ!」などの声が聞かれた。当時スタジオで大爆笑していた小島さんも、ツイッターで「あの瞬間に立ち会った奇跡 オードリーさんも大好きだし、その後の対応が心広いIKEAさんも大好き」と振り返っている。