お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰さんと若林正恭さんが情報番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)で視聴者プレゼント用の椅子を壊した事件から6年が経った。ツイッター上では「#オードリー椅子破壊記念日」というハッシュタグが拡散されるなど、かつての出来事を懐かしむ人が相次いだ。
6年前の出来事が、なぜ今も語り継がれているのか。お笑いに詳しい識者は「今の時代にはありえないほど致命的なアクシデント」だったとしつつ、オードリーが見せた「笑いの基本」に対する姿勢が「なぜか笑えてしまう」状況を作り出したと分析する。
オードリー若林「壊れましたー」
事件は2016年2月24日の「ヒルナンデス!」で起こった。この日、オードリーの2人は視聴者プレゼントのコーナーで、家具量販店・IKEAの椅子「ポエングアームチェア」を紹介。軽快な掛け合いで商品の特徴を説明する中、若林さんは「お店で行われている630万回以上のテストに耐えたということで...」と椅子の耐久性について切り出した。
これに春日さんは「630万回だって、アッハッハハ...」と高笑い。その耐久性を確かめるべく、椅子に勢いよくもたれはじめる。若林さんも春日さんの体を押して、椅子に負荷をかける。「フゥー!フゥー!」と甲高い声で、椅子を揺らすほどの勢いで飛び掛かる春日さん。しかし、やがてバキッという鈍い音とともに椅子の脚が折れ、春日さんと若林さんは床に叩きつけられてしまった。
まさかの出来事に、スタジオは悲鳴と笑いが入り混じった異様な空気に。MCの南原清隆さんは「やりすぎてしまいました」と頭を下げ、水卜麻美アナは笑いをこらえながら「大変申し訳ありません。使い方は正しく守ってください」と視聴者に呼び掛けた。若林さんは「壊れましたー」と椅子の状態を報告。小島瑠璃子さんは腹を抱えて笑っていた。
放送直後、ツイッター上では「何回見ても笑っちゃう」「そりゃ壊れるだろ」「あとでめちゃくちゃ怒られるでしょwww」「逆にその椅子欲しくなったよ」など多くの反響があった。630万回以上の耐久テストに耐えた椅子が壊されたイケア・ジャパンのPR担当者は当時、J-CASTニュースの取材に、春日さんの使い方は「許容範囲を超えた使い方になると思います」と答えていた。