アイドル生活「10年の集大成」 HKT卒業の田島芽瑠が「オンライン演劇」にかける思い【インタビュー】

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悩んでいた頃の「ふと考えちゃう」感じが役柄と重なる

―― 2月11日に公開された動画インタビューでは、「吉川あすな」役について、「私と本当に正反対な子」だと話していました。田島さんのキャラクターは、「博多の太陽」と表現されることも多いですね。例えば古川さん(編注:西日本新聞・古川泰裕記者。グループ発足時から取材していることで知られる)の記事の見出しとか...。

田島: 逆だと思います。どちらかというと(あすなは)「月」の方なので...。

―― 根暗な感じなんですか。

田島: 根暗というか自分を表現するのが苦手で、自己肯定感が低くて、その時点で私とは違うというか...。何事にも自己犠牲で「私が我慢すればいい」「私が我慢すればうまくいく」みたいな感じで、空気を読むということも別にできない、本当に不器用な生き方をしている人物です。その吉川あすなという人をどんどん知るたびに、「なんでこういう考え方になっちゃうんだ、あすな!」と思ってしまうところもあります。ただ、何か昔の自分がちょっと重なるところもあって...。17歳とか18歳の頃、すごく悩んで、自分の気持ちが沈んでいた時期があるんですよね。そのときの「ふと考えちゃう」感じが重なる部分もあって、ちょっとあすなの苦しさが分かるというか...。「全部が分からない」んじゃなくて、「分かる部分もあるし、分からない部分もある」というのが、私にとっての吉川あすなです。

―― 共感できる部分と、そうでない部分がある。「17歳とか18歳の頃」と言えば、17~18年。沖縄で選抜総選挙を開催した頃です。

田島: その辺りですか...。総選挙で伸び悩んだり、選抜に入れなかった時期があって、そういうときに...私は初期の頃から有り難いことに、ずっと選抜として活動させていただいて、それで選抜に落ち、選ばれないことが結構増えていた時期があって...、そのときに「なんか私って必要ないのかなあ」みたいになって、誰かに必要とされてないと生きた心地がしない、いうことがありました。そういうことで、少し吉川あすなとは違いますが、でも何かふと考えちゃう、というのは何かすごく似ていて、共感できる部分もあります。自分の過去を思い出しますね。本当にあすなは、ずっとコップギリギリなので、感情の余裕がないです。

―― 自分と全く違うキャラクターの吉川あすなを演じつつ、本業のアイドルとしても活躍する、というのはなかなか大変ですね。

田島: ハーフツイン(の髪型)で劇場公演に出て、お風呂に入る時間がなかったので、そのまま稽古に臨んだことがありました。吉川あすながハーフツイン似合わなすぎて、全然気持ちが追いつかなくて...(笑)。それぐらい、田島芽瑠と吉川あすなは違います。逆に、1日中稽古のときもSNSで発信をしますが、何か分からなくなっちゃって、自分が。吉川あすなで過ごしていると、田島芽瑠の仕事を忘れそうになって、ちょっと焦りますね。
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