「それは犯罪だと言って何度も拒否したが...」
エリクソン氏は「そのようなことは出来ない。それは犯罪だと言って何度も拒否したが、彼らは執拗だった」と述べ、「今になって考えてみると、彼らが私を平壌に招いた理由もそれ(抽選操作)のためだったようだ」と振り返った。
北朝鮮は南アフリカ大会のアジア最終予選を勝ち抜き、44年ぶり2度目の本戦出場を決めていた。6月に行われた本戦ではブラジル、コートジボワール、ポルトガルが属するグループGに組み込まれ、ポルトガルに0-7で大敗するなど3連敗を喫し大会を去った。
北朝鮮にとって皮肉なことに、エリクソン氏は10年3月にヴァヒド・ハルホジッチ氏に代わってコートジボワールの代表監督に就任し、南アフリカ大会で北朝鮮と対戦。チームは1勝1敗1分で決勝トーナメント進出を逃したが、北朝鮮には3-0で完勝した。
エリクソン氏は番組の中で当時の北朝鮮官僚とのやりとりを「本当に不思議だった」と振り返った。