「客の一部でマナーが悪くなり、我慢できなくなった」
ガンプラだけが目当ての客のほか、転売目的の客も目立つという。
「バーコードにスマホをかざすと、いくらで転売されているか分かるアプリもあるようです。こうした客は、古めのガンプラを漁っており、転売目的の客とケンカ状態になったことも2度ぐらいありますよ」
ガンプラは、コロナ禍で巣ごもり需要が増えた20年夏ごろから供給が減ったといい、21年10月ごろから客の一部でマナーが悪くなってきたとした。
「どんどんエスカレートしていますね。段ボールに入った荷物を勝手に開けたり、配送車の中をのぞき込んだりする人もいます。ガンプラは、入って来ても1個か2個と困っていて、店が悪いと言われるのにずっと我慢していました。しかし、持病を悪化させるのでストレスをためないよう医者に言われ、我慢することはないと思いました。店に当たるのはお門違いで、バンダイに言ってほしいと思います」
当面販売中止の貼り紙は、23日に店頭に貼り出したそうだ。客のマナーに苦言を呈した貼り紙は、3度目だとしている。
店主の大河原さんは、バンダイの対応についても不満を漏らした。
「6か月前に発注したにもかかわらず、物が来ません。これでは、何のために発注するのか意味が分からず、できないなら注文を取るなと言いたくなります。店を52年間やっていて、ガンダムの第1次ブームのときは物が来ていました。何でもコロナのせいにせず、信用を大事にしてほしい。客にこれ以上、迷惑をかけられません。バンダイには、客に頭を下げる苦労を分かってほしいと思っています」
ガンプラ発注についての店主の訴えについて、バンダイスピリッツの広報担当者は25日、取材にこう答えた。