「170cmない男は人権ない」で選手契約解除のプロeスポーツチーム、再発防止策発表 「人権尊重」盛り込む

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   身長170センチメートル以下の男性は「人権ない」などと発言したプロゲーマーらの問題で、このゲーマーらが所属していたプロeスポーツチームを運営する「ブロードメディアeスポーツ」(東京都港区)は2022年2月25日、問題の再発防止策をチームの公式サイトで発表した。

   このチームは、大阪を拠点にした「CYCLOPS athlete gaming(CAG)」で、身長については、女性プロゲーマー・たぬかなさんが15日のライブ配信で発言してネットで炎上し、同社が17日にたぬかなさんとの選手契約解除を発表していた。

  • たぬかなさんのツイッター(@kana_xiao)から
    たぬかなさんのツイッター(@kana_xiao)から
  • 再発防止策をチームサイトで発表
    再発防止策をチームサイトで発表
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  • 再発防止策をチームサイトで発表

「人権尊重」などの行動指針に則ったと説明

   また、同じチームに所属する別のゲーマー兼マネージャーの「Kbaton(コバトン)」さんも、自らのツイッターで障害者や同性愛者への差別的な投稿を重ねていたとして、18日に選手契約解除を発表している。

   CAGのサイトで発表された「再発防止策に関するお知らせ」では、まず今回の問題について、次のように謝罪した。

「ご不快な思いをされた皆様のお心を傷つけたこと、応援してくださるファンの皆様、スポンサー各社の皆様、および関係各所の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを、改めて深くお詫び申し上げます」

   チームは、「多様な人材が活躍できる環境の実現」「社会との共生の推進、社会貢献」「ゲーム文化の社会的地位向上」という運営理念を掲げ、「人権尊重」「性別、出生地、人種、学歴、信条、宗教、心身障害等を含むあらゆる差別的言動の禁止」「コンプライアンスの徹底」という行動指針を定めていると説明し、この指針に則って、再発防止策を行うとした。

「新しく所属する選手に対して、加入時の審査を徹底」

   具体的には、「外部有識者による助言と指導を取り入れ研修を強化」と題して、「今後は外部有識者による研修を実施するほか、第三者から当チームの運営に関するご助言・ご指導をいただきながら、選手の指導を徹底・強化してまいります」とした。

   また、「新選手加入時の審査の徹底」を掲げ、「新しく所属する選手に対して、加入時の審査を徹底し、基準を満たさない選手とは選手契約を締結致しません」と明言した。

   さらに、「運営スタッフの教育と管理体制の強化」を課題とし、「運営スタッフや選手による言動、SNSでの発言等の管理体制を強化してまいります」とした。最後に、「引き続き、ご支援賜りますようお願い申し上げます」とつづっている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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