スマホ向けゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」公式ツイッターが2022年2月18日、シリーズのアニメ「ぷちセカ」第6話の作中で「不適切な表現」があったとツイッターで謝罪した。動画は公開停止となっている。
この放送回をめぐっては、海外の視聴者らから「ブラックフェイス」と取れる表現があるとして、批判の声が寄せられていた。
海外ファンの声「本当に残念で嫌になります」
「プロセカ」の略称で知られる同シリーズは、セガ(東京都品川区)とColorful Palette(東京都渋谷区)が協業で展開する。
アプリではボーカロイド・初音ミクなどの楽曲を用いたリズムゲームや、オリジナルキャラクターらが登場する物語を楽しむことができる。海外版もリリースされている。
また、約2分半のミニアニメ「ぷちセカ」がYouTubeチャンネルでは1月13日から、TOKYO MXでは14日から毎週公開されている。2月17日放送の第6話「レオニードスタイル」がネット上で物議を醸した。
注目されたのは、作中で「Leo/need(レオニード)」というバンドユニットに所属するキャラクター4人が、バンド名に掛けて見た目のイメチェンを図ろうとする場面だ。
「レオニード...レオン...」という台詞とともにライオンの姿を連想した後、メンバー4人は耳や尻尾をつけ、顔の黒塗りや唇が厚くなっているように見えるメイクなどを施し、歯を使用したネックレスなど民族風の衣装を着用して登場した。
この放送を受けてツイッターでは、海外の視聴者らから、
「キャラクターにブラックフェイスをさせる必要がある理由がよくわかりません。一般的に黒人ファンには気分が悪いです」
「今回のエピソードでブラックフェイスが使われていて、本当に残念で嫌になります」
「文化的に無神経だ」
などと批判の声があがる事態となった。
「配慮にかける不適切な表現をしてしまった」
「プロセカ」公式ツイッターは18日、「ぷちセカ」の第6話について「一部不適切な表現があった」として公開停止の措置を取ったことを報告した。
添付された文書ではプロジェクトチームが、
「全世界のユーザーの方々に楽しんでいただけるよう、ゲーム内外のコンテンツ作りに取り組んでおりますが、各文化圏において様々な認識があるなかで、配慮にかける不適切な表現をしてしまったことを重ねてお詫び申し上げます」
と謝罪。さらに「また本件につきましてはプロジェクト全体に共有し、更に多くの方に楽しんでいただけるよう、今後のコンテンツ制作に活かして参ります」とも伝えている。謝罪文は英語でも発表した。
J-CASTニュースは21日、セガに対し、今回の対応に至った経緯や、謝罪文で「不適切な表現」とする具体的な場面について取材したが、24日19時までに回答はなかった。
また24日時点でColorful Paletteは公式サイトの問い合わせフォームを閉鎖しており、サイトからは連絡を取ることができない状態だった。