150年以上の歴史を持つ神戸市の老舗菓子店「菊水総本店」が、2022年3月21日をもって閉店する。店の公式サイトで2月21日に発表された。
神戸ゆかりの武将・楠木正成の勇姿を焼き入れた「瓦せんべい」などで知られる。長く愛された老舗の閉店に、インターネット上では惜しむ声が相次いでいる。
「幼い頃の想い出の場所がなくなるなんて、、」
創業は明治元年(1868年)。現在の湊川神社正門前に「お茶飲処、お饅頭屋」として開業し、150年以上にわたって地域に根付く老舗となった。
看板商品である瓦せんべいだけでなく、長く販売を停止していたかつての主力商品を復活させたという「楠公餅(なんこうもち)」や、夏季限定のかき氷など多くの人気商品で愛されてきた。
菊水総本店は発表で、閉店の理由について以下のように伝えている。
「設備全般などの老朽化に伴い3月21日(月)を もちまして当店は閉店させて頂くこととなりました。明治元年創業以来150余年にわたり賜わりましたご厚情に感謝し厚く御礼申し上げます」
オンラインショップでの通販は2月21日で終了しているが、電話やFAXでの注文は3月上旬まで受け付けるという。
SNS上では、地域で愛された老舗の閉店を惜しむ声が相次いでいる。
「楠公さん前の看板店がなくなるんですか。神戸銘菓の瓦煎餅がなくなるのはさびしい限りです。どうあがいても神戸駅北側は益々寂れていきますね」
「あの震災も乗り越えてきた老舗がまたひとつ こういう老舗を何とか救済できる手立てはないのでしょうか 寂しすぎます」
「この前旦那さんとお茶したばっかなのに・・・。夏はかき氷食べようねって言ってたとこなのに 最近潰れる店ばかりで寂しい」
「幼い頃の想い出の場所がなくなるなんて、、悲しすぎます。どうにかならないのでしょうか」