サービス担当者の今の思いは
運営に携わったベネッセの担当者は2月中旬、J-CASTニュースの取材に、力を入れていた点に「安心できる場の雰囲気づくり」を挙げる。
「シスオペ」と呼ばれる管理者が目視で投稿を確認し、トラブルの元となるような内容には積極的に対応していた。例えば「育児グッズの裏技」と称した投稿があり、「本来の使い方と異なり赤ちゃんにけがの恐れがある」旨の注意喚起をしたことがあった。「担当者が一歩踏み込んで場に出てくるようなコミュニティサービスはあまりなく、ユニーク性があったのでは」と振り返る。
「実在する女性」であることを確かめるため、入会時に登録する住所宛てに手紙を送り、本人確認をしていた時期もあった。
また、細分化されたニーズに対応できるよう、コンテンツをきめ細かく整備したという。
「子どもの年齢を基軸とした課題整理をし、それに合わせてコミュニティーのテーマを細かく設定していました。子どもがどれくらい成長したとしても、気になる課題を解決できるお部屋があったと思います」
そのため、「○○区 産婦人科」といった出産や育児に関する具体的なワードがネットで検索された際、ウィメンズパークのページが上位に表示されることが多かったという。
利用者からの惜しむ声については「お客様との近さは感じていました。これまでリニューアルやコンテンツ追加、終了とさまざまな動きがありましたが、そのたびにお客様はすぐに反応してくれ、積極的にフィードバックをいただけました。最後のコンテンツとしてウィメンズパークでの思い出を書き込んでいただけるお部屋を作ったのですが、運営へのたくさんの感謝をいただけてジーンとくるものがありました。私たちとしてもお客様には感謝しております」。
同社は妊娠・育児中の親に向けたサービスとして、スマートフォン向けアプリ「まいにちのたまひよ」を案内する。出産年月が同じ人たちが集まるコミュニティー機能を備えている。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)