今季新監督のもとでシーズンを迎えるプロ野球・中日とソフトバンク。昨季は5位(中日)、4位(ソフトバンク)とBクラスに終わった両チームのレギュラー陣が今季どうなるか、ロッテOBの里崎智也氏がYouTubeチャンネルで分析と予想を行っている。
高橋と石川の内野争いか
2022年2月18日配信の動画で里崎氏は、まず中日のレギュラー陣を予想する。昨季の内野陣はダヤン・ビシエド、阿部寿樹、高橋周平、京田陽太がレギュラーだったが、若手の石川昂弥をどこで起用するか。「(高橋が)セカンドの練習ばっかりさせられてるとサードに必ず石川が来るのよ」「高橋がキャンプでセカンドの練習ばっかりさせられてるという情報をつかんでる」と話す里崎氏はサード石川、セカンド高橋で固定される可能性を示唆する。
この場合、一塁ビシエド、二塁高橋、三塁石川、遊撃京田の守備陣となるが、石川の打棒が振るわなかった場合はどうなるか。その場合は「セカンド阿部なのか、岡林(勇希)なのか、若い選手もいっぱいいるから 」と高橋が三塁を守って二塁のポジションを複数の選手で争うことになるのではと里崎氏は推測している。
外野陣ではセンターの大島洋平以外に不動のレギュラーは不在という状況。「根尾をライトで使いたいらしいんだけども、ここはサバイバル」と両翼を根尾昴・鵜飼航丞・ブライト健太・外野挑戦のアリエル・マルティネス(本職は捕手)らで争うだろうと予想した。
里崎氏の推論によれば投手陣で未確定の枠は「先発2~1、リリーフ2」とのこと。先発は大野雄大・柳裕也・小笠原慎之介がローテの軸を担いリリーフ陣は又吉克樹がソフトバンクにFA移籍するもライデル・マルティネス、祖父江大輔、福敬登が中核となるが、その他未確定の枠は松葉貴大・谷元圭介・田島慎二・鈴木博志・岩嵜翔らが候補になるだろうと論じた。
ソフトバンク新外国人はどのポジションに?
昨季4位のソフトバンクはオフにフレディ・ガルビス内野手とタイラー・チャットウッド投手の2人の新外国人を獲得、グラシアル、デスパイネ、モイネロの3選手とも再契約を交わした。里崎氏はMLB通算109本塁打のガルビスの実績に「すごくない?」「(年俸)4億2000万のスイッチヒッターって、非常に楽しみな選手」と驚き、レギュラー争いのキーパーソンに挙げた。
「(レギュラー)確定は栗原、柳田、甲斐、中村だけだと思うのよ」という里崎氏だが、ガルビスが三塁を守れば内野は一塁中村晃、二塁三森大貴、遊撃今宮健太の布陣を予想する。ガルビスを二塁に起用した場合、「ショート今宮でサードにマッチ(松田宣浩)かリチャード(砂川)」とも予測した。DHにデスパイネを起用し、外野を柳田悠岐・グラシアル・栗原陵矢が守ることになりそうだ。
投手陣はどうか。チャットウッドと又吉を獲得したが、里崎氏は先発陣を「100%確定なのは千賀(滉大)とレイだけなのよ」「和田とか東浜とか石川柊太といるけれども、(ローテ)確定かって言われると確定ではない」と論じる。反対にリリーフ陣にはモイネロ・森唯斗らにチャットウッドや又吉が加わり盤石で「ほぼほぼ空いてない」と評価し、その分先発ローテ枠の競争があるだろうと予想している。