2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子シングル金メダリストの金妍児さん(キム・ヨナ、31)のインスタグラムの投稿をめぐり、韓国とロシアのインターネットユーザーがSNSで応酬していると、2022年2月20日までに韓国メディアが伝えた。
「全ての選手の努力と夢は等しく尊いものです」
キムさんは14日のインスタグラムでドーピングに対する自身の見解を示した。ドーピング騒動の渦中にあったロシアオリンピック委員会(ROC)代表のカミラ・ワリエワ(15)に関連した指摘とみられる。
真っ黒な画面を添付し、英語で「ドーピング違反選手は競技に出場できない。この原則は例外なく守られなければならない。全ての選手の努力と夢は等しく尊いものです」とのコメントを投稿した。
キムさんのSNS投稿はこれに留まらず、女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われた翌日16日にはフェイスブックに再び真っ黒な画面を添付し、英文でインスタグラムと同様のコメントを投稿した。
ワリエワはSPで首位に立ったものの、17日のフリーではジャンプのミスが相次ぎ得点が伸びず4位に終わった。団体戦で優勝したワリエワは20日に行われたエキシビションに出場せず、チームメイトらに先立って帰国した。
「ロシアに負けるのがそんなに怖い?」
韓国メディア「xportsnews」(WEB版)によると、ロシアのネットユーザーからロシア語でキムさんのインスタグラムに批判コメントが寄せられ、これに対して韓国ネットユーザーからはキムさんを擁護するコメントが相次いでいるという。
ロシアネットユーザーからは「30歳の大人が15歳の少女を非難して恥ずかしさを感じないのか」「ワリエワは15歳に過ぎない子供だ」「ロシアに負けるのがそんなに怖い?」などの書き込みがあった。
一方で韓国ネットユーザーは「ワリエワが15歳であってもドーピングが悪いことを知らなかったということは言えない」「彼女の間違いを認めないのは醜い」「ロシアを除いてすべての人がキム・ヨナの言葉に同意する」などと応戦している。
また「朝鮮日報」(WEB版)によると、ロシアのネットユーザーから「ワリエワの無実が明らかになれば謝罪することを忘れないでください」と要求するコメントの他に、「キム・ヨナはすばらしい人ではない」「キム・ヨナに大きく失望した」などのコメントが寄せられたという。