北京冬季五輪に出場している外国人選手が選手村の設備や食事を称賛していると中国メディアが報じた。
「多機能ベッド」は世界中のアスリートから絶賛
ポータルサイト「捜狐」は2022年2月14日、「生活と美味しい食事、外国人アスリートが北京オリンピック村を称賛」とのタイトルで記事を公開し、外国人選手の選手村での生活についてレポートしている。
記事によると、今大会は様々な競技で注目を集めているが、技術、環境保護、快適さ、そして人間的なサービスを備えた冬季オリンピック村の施設もオリンピック委員会や外国人アスリートから満場一致で称賛されているとしている。
なかでも選手村宿舎の「多機能ベッド」は世界中のアスリートから絶賛されているという。
選手村では清掃、遺失物取り扱いなど24時間体制のさまざまなサービスが提供され、その中でも「多機能ベッド」は、北京冬季オリンピック競技者組織委員会が用意した多くのサプライズのひとつであり、世界中のアスリートから高い評価を得ていると伝えた。
バッハ会長「ここの食べ物はとてもおいしい」
記事では、リュージュ女子米国代表のサマー・ブリッチャー選手が「TikTok」に投稿した動画で「多機能ベッド」の性能を称賛したとしている。また、英国メディアはベッドで心拍数と呼吸数も測定できると報じ、マットレスを体の曲線に合うように調整して人々を深い眠りに導くことができると主張したと伝えた。
選手村の食堂も選手、関係者から称賛されていると報じている。
選手村の食事は中華料理が人気で昼時の混雑時には80羽のローストダックが消費される。11日にはIOCのトーマス・バッハ会長が選手村を訪れ、食事を楽しんだという。
同メディアによると、バッハ会長は「私が選手村に3日間滞在すれば、私はさらに10ポンド(約4.5キロ)増えるだろう。ここの食べ物はとてもおいしい」と語った。
韓国選手「メニューを見たら家に帰りたくなる...」
また、米国のフリースタイル代表選手やスイスのスノーボード代表選手らが選手村食堂の中華料理を気に入っていると紹介。さらに五輪で3度の金メダルを獲得したスノーボード界の大スター、ショーン・ホワイト(米国)が選手村食堂の中華料理の品ぞろえに驚愕していたことを伝えた。
このように現地メディアは外国人選手が選手村での生活を満喫していると報じる一方で、韓国メディアは選手村の食事に関して韓国選手団から不満の声が上がっていると伝えている。
「朝鮮日報」(WEB版)によると、女子スピードスケートの金(キム)ボルムは「メニューを見たら家に帰りたくなる気持ちまで出てきた」と明かし、ショートトラック関係者は「食べられる物がほとんどない。中国が『グルメの国家』なので期待していたが、これまで行ってきたオリンピックの中で食べ物の質が最も落ちる」と語った。