落合竜との違い「新人選手も新人だからとかいうのが全くない」
川上氏は落合監督時代(2004~2011)の8年間のうち08年までの前半期をエースとして中日投手陣を支えた。落合監督1年目と立浪監督の今次キャンプとの雰囲気にも言及している。
川上氏は落合監督1年目のキャンプを振り返り、
「最初のキャンプの時ミーティングで言われたのは、今までレギュラーで自分でやってきた人とか自信持ってる人とかいるかもしれないけど、全員横一線であると、結果を残して自分でレギュラーをつかめと」
と説明。それを引き合いに、いまの立浪監督も「皆にチャンスがあるっていう雰囲気を出している気がします」としていた。
しかし、04年当時はまだ現役選手だった立浪監督の他、福留孝介・谷繁元信・井端弘和・荒木雅博らが安定してレギュラーを担っていた時代。
「落合さんの当時の『皆にチャンスがある』っていうのは、今までレギュラーを獲ったりしてる人に、『安心すんなよ、しっかり締まれよ』と、どっちかというとそっちのイメージが強かったんですよ」
と振り返る川上氏は、22年のドラゴンズを
「立浪監督になって、こんなにいろんなポジションがあるんだから、もう今から自分たちがどんどんアピールしてやっていったらなんぼでもチャンスあるですよ、と。気が付けば全部のポジションにチャンスだよ。セカンドもあればレフトもあるよってぐらいの」 「すごく前向きにやってる感はありますね。新人選手も新人だからとかいうのが全くないですね」
と活発な競争がチームに生じていることを示唆した。
外野ではブライト・鵜飼・根尾・岡林勇希らがレギュラーを争い、内野も若手の石川、高松渡、土田龍空らのブレイクが期待される状況で、根尾に至っては内野を諦め外野一本で一軍を目指すほど。激化するレギュラー争いの雰囲気も川上氏は視聴者に伝えている。