「学生側に問題がある」「処分ってしっくりこない」
2教授の措置に理解を示す声としては、「こうでもしないと講義動画すらろくに見ようとしない学生側に問題がある」「同時複数視聴を認めてしまうと、オンデマンド授業の正当性そのものに疑義が生じる」などの意見があった。
一方で、疑問を呈する向きも多い。動画を再生しても、見ていなかったり寝ていたりしたのでは意味がないなどとして、「何のために出席するかが大事」「処分ってしっくりこない」「試験通るかどうかで判断すべきでは?」といった声も相次いでいる。
単位を不認定にする通知について、早大の商学部事務所は15日、広報課を通じて、J-CASTニュースの取材にこう回答した。
「本学としましては、商学部のオンデマンド授業において不正受講があったことは事実として認識しており、当該授業の担当教員より、当該不正受講等の不適切な行為を行った履修学生の成績について、単位取得の要件を欠くことから不可とする旨の通知を、履修学生全員に対して行ったことも事実です。この件に関するこれ以上の詳細について、お答えすることができません」
そのうえで、次のように続けた。
「従来から不正行為等に対しては厳格に対処するとともに、不正行為そのものを未然に防ぐための措置および注意喚起を行って参りました。今後も、同様の措置および注意喚起を継続して行うとともに、必要に応じて、さらなる措置等も行って参ります」
早大の広報課では、今回の件について、教員と学生とのコミュニケーションだとして、公式サイトなどでメッセージなどを出す予定はないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)