東京スカイツリーに積もった雪の塊が、衝撃音をたてて歩道へ落下するようすを捉えた動画が注目を集めている。ネット上では周辺の安全性に懸念を示すような声があがっている。
落雪による事故を防止するための対策はどのようになっているのか。J-CASTニュースが取材した。
「ご心配とご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございません」
動画は東京都で積雪が観測された翌日の2022年2月11日、TikTokに投稿があった。
見上げた塔の中ごろから落雪するようすが撮影されている。凍った雪の塊の大半は風に流されて建物の屋根などに落ちたが、1つが歩道に到達。固さを感じさせるような鈍い音をたてて飛散した。
すぐ近くの軒下には歩行者や、何らかの係員とみられる黄色い服を着た人々が確認できる。動画は同日にツイッターでも拡散され「音がヤバ過ぎる」「これマジで危ないな」などと反響を呼んでいる。
東京スカイツリーの広報担当は15日、J-CASTニュースの取材に対して動画の存在は把握しているとし、「2月11日当日に落雪があったことは、当社としても確認しています」と答えた。またネット上の反響を受けて、
「東京スカイツリーからの落雪に関してご心配とご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございません」
と伝える。動画で撮影された落雪の直接的な原因は「推定ではありますが、塔体に着雪した雪が気温の上昇によって融けて落下したものと考えられます」とした。
今回のように落雪が発生している場合にスカイツリー周辺の歩行者が取りうる対策は、
「極力、東京スカイツリータウンの軒下をご通行いただくか、当施設からお貸出しする傘を利用して、落雪に当たらないようにご注意いただきますようお願い申し上げます」
と呼びかける。なお15日時点で今回の落雪の影響による怪我人は確認されていないという。