北京オリンピックのフィギュアスケート男子シングルを4位で終えた羽生結弦選手の記者会見に寄せられた批判に、会見を取材していた米国のジャッキー・ウォン記者が2022年2月14日、ツイッターで「これが最善の方法だったのだ」と反論した。
「羽生選手は『目立ちたがり屋』ではない」
ウォン氏は長年フィギュアスケート界を取材してきた重鎮。今回のオリンピックでも現地・北京で取材にあたっている。10日のフリースケーティングで羽生選手が4回転アクセルに挑戦した際には、ツイッターで「羽生結弦さん、星に手を伸ばしてくれてありがとう」(以下、編集部訳)と投稿していた。
ウォン氏は14日の羽生選手の会見直前にツイッターを更新し、「現在、床に座って羽生選手の記者会見が始まるのを待っています」と現場の状況を伝えた。これに対し、あるユーザーが「このショーは本当に馬鹿馬鹿しい。他のオリンピック選手が個別に記者会見をしたことはないし、メダルを取ったわけでもない。なぜ彼はこんなに目立とうとするのだろう?」と疑問を投げかけた。
ウォン氏は15日、このユーザーに「五輪では個別の記者会見がよく行われる。それは、選手たちに取材依頼が殺到し、とても対応しきれないからだ」と会見が開かれた背景を説明。「目立とうとしている」との指摘には「羽生選手は『目立ちたがり屋』ではない。報道陣が彼に質問をすることを求めているのだから、これが最善の方法だったのだ」と反論した。
実際に14日の会見前には「本日の会見は羽生選手に対する多くの個別取材依頼に対し、個別に一社一社対応する時間が取れないため、会見方式で実施する運びとなりました」と会場でアナウンスがあった。