韓国出身で中国籍を取得した平昌五輪ショートトラック金メダリストの林孝俊(韓国名:イム・ヒョジュン、中国名:リン・シャオジュン、25)のSNS投稿に一部の韓国ネットユーザーから批判の声が上がっていると、2022年2月14日までに複数の韓国メディアが報じた。
ライブ放送でもネットユーザーのひんしゅく買う
中国は5日に行われた北京五輪ショートトラック混合2000メートルリレーで今大会第1号となる金メダルを獲得。韓国メディアによると、林は中国版インスタグラム「小紅書」を更新し、「中国ショートトラックの初の金メダル獲得をお祝いします」などとコメントを投稿した。
投稿に添付した写真は、中国のチームカラーである赤色のジャンパーと赤色で縁取られたサングラスを着用した林が親指を立てて祝福している。
韓国メディア「スポーツソウル」(日本語WEB版)によると、林の投稿に対して韓国のインターネットユーザーから「リン・シャオジュン、終わったな」「もう韓国には帰ってこないで」「もういいよ」などのコメントが寄せられたという。
林の投稿はこれに留まらず、10日には中国版ツイッター「ウェイボー」でライブ放送を行い、ここでも韓国ネットユーザーのひんしゅくを買った。
「中国女性と交際する考えもある」
「中央日報」(WEB版)によると、林はライブ配信で共演した中国のショートトラック選手から「韓国女性と中国女性の違いは何か」と問われ、「私は正直、中国女性は韓国女性よりもきれいだと思う」とし、「中国女性と交際する考えもある」と語った。
同様にライブ放送の内容を伝えた韓国メディア「NEWSIS」(WEB版)は、イム・ヒョジュンが連日自身のSNSを通じて韓国ショートトラックを挑発していると指摘し、韓国女性と中国女性の容姿を比較したことについて「オリンピック金メダリストの品位に欠ける」と非難した。
また、同メディアの取材に応じたショートトラック関係者は「イム・ヒョジュンが連日SNSを通じて挑発メッセージを残すのは韓国ショートトラック選手たちの精神力を乱すための心理戦と分析される」などと語った。
一方、中国のインターネットユーザーは韓国と対照的で、林に好意的な反応を見せている。複数の韓国メディアによると、林の一連の投稿に対して中国のインターネットでは「彼はすでに中国人」「彼が中国人なのか知らない人いるのか」などのコメントが寄せられている。
韓国スケート連盟から1年間の資格停止処分
林は18年平昌冬季五輪に韓国代表として出場し、男子ショートトラック1500メートルで金メダルを獲得。韓国メディアによると、林は19年6月のトレーニング中にチームメイトとトラブルを起こし、韓国氷上(スケート)競技連盟から1年間の資格停止処分を受けた。
韓国メディアによると、林は20年末に中国籍を取得したが、オリンピック憲章は新しい国籍を取得した者は、取得の3年後までは新しい国を代表してオリンピック競技大会に参加出来ないと定めているため、北京五輪の中国代表に選出されなかったという。