キャスターの辛坊治郎氏(65)が2022年2月14日放送のラジオ番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(ニッポン放送)に出演し、11日に北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ決勝を中継したNHKに言及した。
「クビにしろとまでは言いませんけれども」
スノーボード男子ハーフパイプ決勝は11日に行われ、NHK総合が中継していた。ところが競技の途中でサブチャンネルに切り替わり、操作方法が分からずに金メダルの瞬間を見逃したとの不満の声がSNSで上がった。
中継がサブチャンネルに切り替わったのは、暫定2位で逆転優勝を狙った平野歩夢(23)の3回目の滑走直前だった。平野は見事逆転で初の金メダルを獲得したが、チャンネルをうまく切り替えることが出来ず決定的瞬間を見逃した視聴者がいたようだ。
ツイッターでは「ぼんやりしてたら見逃した」「金メダルの瞬間はサブチャンネルパニックで見逃した」などのコメントの他に、「これ最悪だったな」「あのタイミングは最後まで見せるべきだと思いました」などの意見も寄せられた。
辛坊氏は「私はこれが大ニュースになっていないことが不思議でしようがない」と前置きし持論を展開した。
「私の感覚からすると、これは大事故ですよ。大事故です。責任者が、私別にね、職を失う人が出るのは好まないのでクビにしろとまでは言いませんけれども、これで職員を処分しないNHKは異常だと思うよ。そのぐらいのレベルのひどさ。本当にひどい」
「押した瞬間に平野選手は滑走を終わっていたのよ」
そして辛坊氏は日本のデジタルテレビなどに関する説明をした後、再び五輪中継の話題に戻り決勝戦の模様を振り返った。
辛坊氏は「『サブチャンネル』は別に教育テレビじゃないんですよ。同じチャンネルのなかを分割した別のチャンネルに飛ぶのだけど『どうやるの?』って話じゃないですか」と投げかけ決定的瞬間の失態に言及。
「そのチャンネルの変え方を平野選手が滑走している間ずっと放送してたの。だからチャンネルの変え方を見ていた人は、『そうか、チャンネルボタンを上に1回押すんだな』とそこまで教えてもらって、押した瞬間に平野選手は滑走を終わっていたのよ」
さらに「1分前にそんなこと分かってるんだから。いつ滑走するのか。これをやらなかったNHKの担当者は俺の感覚からするとクビにしろとまでは言わないけれど、大放送事故ですよ、こんなもの」とストレートに感情を表した。
五輪3大会目(14年ソチ五輪銀、18年平昌五輪銀)の出場で初の金メダルを獲得した平野は試合直後のテレビインタビューで「まだ実感がないんですけどようやく小さいころの夢がひとつ叶ったなという。ここを取らずには終われないなというところを今日はずっとやってきたことが全てここで出し切れた」などと語った。