「押した瞬間に平野選手は滑走を終わっていたのよ」
そして辛坊氏は日本のデジタルテレビなどに関する説明をした後、再び五輪中継の話題に戻り決勝戦の模様を振り返った。
辛坊氏は「『サブチャンネル』は別に教育テレビじゃないんですよ。同じチャンネルのなかを分割した別のチャンネルに飛ぶのだけど『どうやるの?』って話じゃないですか」と投げかけ決定的瞬間の失態に言及。
「そのチャンネルの変え方を平野選手が滑走している間ずっと放送してたの。だからチャンネルの変え方を見ていた人は、『そうか、チャンネルボタンを上に1回押すんだな』とそこまで教えてもらって、押した瞬間に平野選手は滑走を終わっていたのよ」
さらに「1分前にそんなこと分かってるんだから。いつ滑走するのか。これをやらなかったNHKの担当者は俺の感覚からするとクビにしろとまでは言わないけれど、大放送事故ですよ、こんなもの」とストレートに感情を表した。
五輪3大会目(14年ソチ五輪銀、18年平昌五輪銀)の出場で初の金メダルを獲得した平野は試合直後のテレビインタビューで「まだ実感がないんですけどようやく小さいころの夢がひとつ叶ったなという。ここを取らずには終われないなというところを今日はずっとやってきたことが全てここで出し切れた」などと語った。