距離スキー女子スプリント・フィンランド代表カトリ・リリンペラ(28)がインスタグラムに投稿した動画が波紋を広げている。
リリンペラはインスタグラムのストーリーに選手村の自室内を撮影した動画を投稿。部屋の天井の電灯やスプリンクラーなど数か所から大量の水滴がまるで滝のように流れ落ち、床が水浸しになっている様子が収められている。
投稿された動画には「Help!(助けて)」とのメッセージが添えられSOSを発信している。
「漏水映像瞬時に削除」報道も
リリンペラの投稿は14日17時時点でインスタグラム内の「Beijing22」というハイライト内に保存されているが、動画をめぐって情報が錯綜している。
複数の韓国メディアは、リリンペラの投稿が公開後に削除されたと伝えた。
韓国主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「漏水映像瞬時に削除された」などのタイトルで記事を公開。記事では、動画はSNSを通じて急速に拡散され、選手村設備の不具合を指摘するコメントが殺到したが該当動画は削除されたとし、動画が消えた理由やその後の状況に対するリリンペラの説明はなかったと伝えた。
そして一部では中国当局の介入があっただろうという推測が出たと指摘。五輪の準備過程が不十分であったことが露呈することを懸念した中国当局が映像を削除するようにしたとの推測があるとしている。
「毎日経済新聞」(WEB版)は、「『水乱』北京オリンピック選手村、映像は光の速度で削除?」とのタイトルで記事を公開し、「中国が最初に見せた解決方法は人を送って映像を削除するようにしたことだ」とのSNSでのコメントを紹介している。
また、オーストラリアメディア「news.com.au」は、中国当局が選手村の中から撮った彼女の写真を削除することを望んでいたとするリリンペラの主張を伝えた。