文庫本の上部ガタガタ→ワザとです 早川書房「天アンカット」解説が話題...何のため?理由を聞く

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天アンカットは「手間隙がかかる」

   天アンカットを用いる際に苦労する点は、

「天を断裁しないため、複数ページが印刷された紙を折るときの正確さが必要になります。天はぴったりとは合わない仕様ではありますが、許容範囲は限られています」

だという。担当者は「手間隙がかかるものですが、小社の取引会社は昔から丁寧な仕事をしてくれています」とも伝えた。認知度の向上に関しては次のように意気込む。

「『本』は内容がとりあげられることがほとんどで、製品自体についてはなかなか議論の対象になりません。今回のことはよい機会だと思います」

   なお天アンカットは同社に限らず、「岩波文庫」や「新潮文庫」など多数に採用されている。

   ツイッターアカウントの担当者は取材に対して、過去には他社の投稿が話題になっていたと振り返りつつ「それでも今回、こんなに話題にしていただけ、興味を持っていただけました」と喜びを表す。

   そのうえで今後の展望を、

「今後、弊社アカウントで、本の製本や装幀についても、ときどき紹介していけたらと思います」

と伝えた。

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