北京オリンピックのフィギュアスケート男子で、フリーの演技を終えた羽生結弦選手のインタビューが反響を呼んでいる。
史上初の「4回転半」認定
羽生選手はフリーの演技で、4回転半(クワッドアクセル・4A)に挑戦。着地に失敗したものの、「4回転半の回転不足」と判定され、国際スケート連盟(ISU)の公認大会初となる4Aの認定を受けた。
SPではリンク状にできた溝にはまってしまうなどのアクシデントに見舞われ8位スタートとなった羽生選手だが、最終的には全体4位で自身3度目の五輪を終えた。
試合後のインタビューでは、落ち着いた表情で率直な思いを吐露した。
「挑戦を貫いたオリンピック、今どんな思いでしょうか」との質問には
「正直、なんですかね......全部出し切ったっていうのが、正直な気持ちです」
と噛み締めるように答えた。
「明らかに前の大会よりもいいアクセル跳んでましたし、うん......。なんか、あぁ、もうちょっとだったなぁって思う気持ちももちろんあるんですけど、でも、あれが僕のすべてかなって」
ジャンプの失敗についても、自分なりに分析している。
「それと、あともちろんミスをしないって言うことは大切だと思いますし、そうしないと勝てないのはわかるんですけど......。でもある意味、あの前半の2つのミスがあってこそ『天と地と』(注:フリーの使用曲)の物語が出来上がっていたのかなって言う気もします」