一部区間には新技術も導入
市電には「ササラ電車」の通称で有名な除雪車両が合計4両在籍し、竹製のブラシを回転させて雪を吹き飛ばす。同社によれば、日中・夜間を問わずこれらを稼働させ、日中であれば降雪量に応じて通常ダイヤの合間に運転、運行時間外でも内回り・外回りに1両ずつ運転させて夜通し除雪を続けた。
札幌市電は2015年12月20日に西四丁目~すすきの間が延伸開業し環状化が実現した。この新規開業区間では軌道が両側の歩道に隣接しているため、雪を吹き飛ばすササラ電車ではなく、軌道を温めて雪をとかすロードヒーティング方式を採用した。夜を徹しての作業と新技術で雪に強い電車を実現しているのが札幌市電だ。