ソチ五輪ノルディックスキージャンプ男子団体銅メダリストの竹内択選手(34)が2022年2月8日、北京五輪スキージャンプ混合団体で高梨沙羅選手(25)のジャンプ1回目が失格となったことについて、見解をインスタグラムに掲載した。
「不透明な部分がある事は世界を転戦してて正直常に感じる」
投稿で竹内選手は、ジャンプ界にとって「現在欠かせない存在が高梨沙羅」と敬意を表し、高梨選手が7日の混合団体でスーツ規定違反のため失格となったことについて「彼女が昨日失格になったのは衝撃的なものになりました」と率直な印象をつづった。その上で、
「FIS(編注:国際スキー連盟)のルールを守らないといけないのは勿論合意ですが、その基準であったり不透明な部分がある事は世界を転戦してて正直常に感じる事も事実です」
と、これまでの経験から不明瞭な点を感じると指摘した。
混合団体では高梨選手に加え、ドイツ、オーストリア、ノルウェーの計4チーム、女子5選手が失格処分となった。日本は4位で終えている。竹内選手は、
「この4年に一度のオリンピックで、しかも個人戦が終わった後で・・メダル有力の強豪国が軒並み失格、しかも女子だけ、、、色々と選手の近い立場である僕も疑問が残ります。こんなの一般人の方なんてもっと分かるはずがありませんよね」
と、選手である自身でも疑問を感じるとして、競技者でない人々にはさらに不可解だろうとおもんぱかった。
併せて、竹内選手は、
「そんな事を言っても結果が変わるわけではないし、沙羅ちゃんのダメージは変わりません。。普段から特に日本のみなさんは、彼女に想いを馳せ、常に喜びや感動を頂いているのだから、今この時だからこそ沙羅ちゃんを暖かく見守り助けてあげるべきではないでしょうか」
とも呼びかけている。投稿に対しては「沙羅さんの事を思うと心が痛みます」といった言葉がコメント欄に寄せられている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)