「増えてるよ...冷蔵庫がナマコだらけ」 企業ツイッターの珍報告に驚き、一体何が?

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   「名乗り出なくて良いのでナマコを忘れずに取りに来てください」――1927年創業の鋳物屋・木村鋳造所(静岡県駿東郡)の「業務連絡」にツイッターで注目が集まった。

   2022年2月7日朝、給湯室の冷蔵庫に新鮮なナマコが置かれていたというのだ。いったい何があったのか。J-CASTニュースは8日、木村鋳造所のツイッター担当者に取材した。

  • 鋳物屋の冷蔵庫にナマコが
    鋳物屋の冷蔵庫にナマコが
  • 冷蔵庫いっぱいのナマコ
    冷蔵庫いっぱいのナマコ
  • 新鮮なナマコだった
    新鮮なナマコだった
  • 鋳物屋の冷蔵庫にナマコが
  • 冷蔵庫いっぱいのナマコ
  • 新鮮なナマコだった

「あなたのナマコが冷蔵庫で待っています」

   ツイッター担当者によれば、同僚に教えられ、給湯室の冷蔵庫を開けると新鮮なナマコがあったという。

「新鮮で生きていたものがビニール袋に入っていました。思ったよりも大きくずっしりしていました」

   いったい誰が何のために置いたのか。同僚からの勧めもあり「業務連絡」として、ツイッターで次のように呼び掛けた。

「給湯室にナマコを置き忘れた社員へ
あなたのナマコが冷蔵庫で待っています。名乗り出なくて良いのでナマコを忘れずに取りに来てください」

   写真にはぬめぬめとした大きなナマコが写っている。身はぷっくりとしていてツヤがある。

   木村鋳造所のツイートは8日14時40分現在までの間に、6000件以上のリツイートや1万9000件超の「いいね」を集め、「給湯室にナマコが忘れられる企業とは...」「鋳物屋さんなのに面白すぎません?」などと驚きの声が寄せられた。さらには「この後どうなったのでしょうか?とても、気になります」などと続報を気にする声も。

   こうした声を受けて、担当者が再び冷蔵庫を確認すると、ナマコの数が増えていた。担当者は驚きのあまり、思わず扉を閉めてしまったという。もう一度扉を開いて数えると、ナマコは7つあった。担当者は「なんで!?」と疑問を抱えながらも、思わず笑ってしまったそうだ。

   担当者は当時、その驚きを次のようにツイートしている。

「ちょ...まって... 増えてる...増えてるよ... 冷蔵庫がナマコだらけ...」

「美味しいナマコをみんなに食べて欲しい」

   なぜ木村鋳造所の冷蔵庫にナマコが増えていったのか。7日夕ごろ、その理由が明らかとなった。担当者はツイッターで次のように報告した。

「木村鋳造所にあったナマコについてのご報告です。
明日から有給消化にはいる社員(勤続45年)が『美味しいナマコをみんなに食べて欲しい』と持ってきた物でした」

   そのうえで「『退職の挨拶にナマコ』というパワーワードが誕生した瞬間に立ち会った皆様、おめでとうございます」と冗談めかしてコメントした。

   担当者によれば、ナマコを持ってきたのは海産物が好きな60代の男性社員。その男性社員が持ってきたと聞いて、どこか納得してしまったという。

   ナマコは、一般的に調理が難しいとされているが、社員たちが7つすべて持ち帰ったという。現在は調理して食べるため、下処理中だそうだ。

   担当者は、一連の出来事を振り返り「びっくりして笑いが止まりませんでした。皆ナマコが好きなんだなと思いました」とコメントした。

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