聖隷クリストファー高校(静岡県浜松市)の野球部OB会が2022年2月6日、「33校目の選抜校として甲子園へ」と題したインターネット署名活動を始めた。
同校は、今春の選抜高校野球大会出場が有力視されながらも選考から漏れ、波紋が広がっている。8日昼現在、1万筆以上が集まっている。
選手たちは「心に大きな傷を負っています」
選抜大会の出場校は1月28日に発表され、昨秋の東海大会で準優勝だった聖隷クリストファーは選ばれず、優勝校の日大三島(静岡県三島市)とベスト4の大垣日大(岐阜県大垣市)が選出された。
OB会(2006年発足、約300人所属)はこの決定に納得できず、"33校目"として聖隷クリストファーを出場させてほしいと要請している。
選考委員は大垣日大を選んだ理由を「選手個人の力量に勝る。甲子園で勝つ可能性が高いかを客観的に判断した」と説明したと報じられている。OB会は「極めて主観的な理由を説明しましたが、県大会・東海大会を通しての戦績や得点数、失点数等を見ても、選出された他校と劣るものではなく、客観的な理由は明示されませんでした」と首を傾げ、
「言い換えれば個々力量もないし、投手力もない、甲子園では勝てないと高野連の委員に言われた選手たちの傷ついた心は癒えることはないでしょう。今日も選手達は気丈にグラウンドに出て、声を出して練習をしていますが、心に大きな傷を負っています」
と野球部をおもんぱかる。
目標を夏の甲子園に切り替えようとの旨の激励も寄せられているというが、「選手たちのセンバツ大会はこの1度きりです。苦るしいことも、楽しいことも共にした、この仲間と一緒でなければ意味はないのです。みなさんの署名が高野連を動かすことが出来ると信じています。どうか力を貸してください。 よろしくお願いします」(原文ママ)と呼びかけた。