「マツチカ」の愛称で知られる松坂屋高槻店のデパ地下公式ブログがまるで「怪文書」だとSNSで大きな注目を集めている。
話題となったのは「マツチカ補完作戦」という、地下食品館の生鮮食品を紹介するシリーズ。「俺 参上」「丼弁王の家来におれはなるうう!!」といったハイテンションな記述が目立つ。
「ヤァヤァヤァ、突然では有りますが・・・」
松坂屋高槻店のデパ地下公式ブログには少なくとも2021年7月から、「マツチカ補完作戦」というシリーズが公開されている。「マツチカをよりよくするための取組み」を紹介するシリーズだという。
「マツチカ補完作戦」は、インターネットで流行した言葉が多用されている。タイトル自体も、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「人類補完計画」のパロディとみられる。特筆すべきは本題に関係ないハイテンションな記述。例えば22年1月14日のブログは次の書き出しで始まる。
「マツチカンとマダオのみなさま た~りらりら~~んの うっほほ~I
ヤァヤァヤァ、突然では有りますが・・・
みんなあああ 『100万光年見ても 信用できないものわAAA な~~んだろなああ』」(原文ママ)
マダオとは、インターネット上では「まるでだめな男」の略称として用いられることが多いが、ブログでは「マツチカ大好き推し」という意味となっている。このほかにも独自のワードが頻出し、自ら「『新しい日本語創作協議会(そんなわああ 無い無い無いなあ)』推奨ブログ」と称する場面もあった。
「何を言っているんだ?」「内容が頭に入ってこない」
このブログを目にしたユーザーが22年2月2日、ツイッターで紹介すると「何を言っているんだ?」「内容が頭に入ってこない」などと拡散され、大きな注目を集めた。
「なんだこの20年前のインターネットブログのノリとテンションは」
「開幕1行でもう面白い・・・」
「松坂屋の公式ブログが怪文書過ぎると聞いて見てみたら予想以上」
なぜ、このような独創的なブログを始めたのか。J-CASTニュースの取材に対し、松坂屋は4日、「新しい取り組みとして多くのお客様に楽しく読んでいただきたく取り組んできました」と説明する。
しかし「文章が独自過ぎて行き過ぎた部分があった」としている。「意味が分からない」といった意見も多く寄せられたという。松坂屋は「こうした声を真摯に受け止め、今後について検討していきます」と述べた。
(2022年2月4日18時25分追記)記事の一部を修正しました。