東京・新宿駅に登場したアニメ「『鬼滅の刃』遊郭編」広告の一部表現に、ネット上で注目が集まっている。
露出の激しい女性キャラクターの胸元などを「隠す」ように、図形のエフェクトが配置されているとの指摘がでている。
「これくらいの配慮がちょうどいい」
広告は、東京メトロ新宿駅にある歩行者専用の地下連絡通路「メトロプロムナード」に掲示されている。
いくつかのパターンがあるが、注目されているのは、アニメーションスタジオ「ufotable」が描き下ろしたキャラの立ち絵を使った巨大ポスター。主要人物が並んでいる。
そのうち、女性キャラの「竈門禰豆子(かまど・ねずこ)」は胸元が開けた着物を、「堕姫(だき)」は布面積の少ない水着のような服を着ており、どちらも肌の露出が激しい状態だ。
アニメでも同様の衣装を着用しているが、ポスターでは2人の胸元やショーツ部分に合わせたように、背景にも使用されている金色の流水文様が配置されている。ちょうど上から重ねたような形で、肌の露出が一部隠れているのだ。
これを指摘した一般ユーザーのツイートが拡散され、ファンらの間でこの表現についての関心が高まることとなった。ツイッターでは「上手く隠したね」「公共の場だしこれくらいの配慮がちょうどいい」「謎エフェクトほんと草」などの声がでている。
仮に図形がなかった場合は?
東京メトロ関連の広告会社・メトロアドエージェンシー(東京都港区)の担当者は4日、J-CASTニュースの取材に、「メトロプロムナード」で掲示される広告について、
「公共の場での広告掲出となりますので、普段から当社の広告審査基準に則って審査をさせて頂いております」
とした。今回の「鬼滅の刃」の広告について、女性キャラクターの胸元やショーツ部分が図形で隠されていない状態だった場合、掲出は可能か尋ねたところ、
「当社の審査基準では、修正等のご相談をさせて頂きます」
と答えた。
広告主のアニプレックスにも、広告の制作意図や露出部分のエフェクトの理由などを取材したが、回答はなかった。