ロックバンド「氣志團」のボーカル・綾小路翔さんと思しき人が、北海道での街頭インタビューに出演していたとネット上で話題を呼んでいる。
しかし、氣志團といえば千葉県木更津市で結成されたバンド。綾小路さんも千葉県君津市出身だ。「何故あなたがそこに!?」という声も出る中、ツイッター上では「私です。お騒がせしました」と名乗り出た人物がいた。
「小さい頃よく母親と一緒に来た思い出のある場所なので...」
話題になっているのは、札幌テレビ放送(STV)が報じた、札幌市中心部のファッションビル「4丁目プラザ」(愛称:4プラ)が閉館するというニュースでの一幕。4プラは1971年に開業。2022年1月31日に閉館するまで、半世紀以上営業を続けてきた。
2月1日放送のニュースでは、最終営業日に訪れた客に施設の思い出を聞いていた。その中で、金色のリーゼントにサングラス姿の40代男性が登場。「小さい頃よく母親と一緒に来た思い出のある場所なので、最後にちょっと買い物をしに来ました」とコメントを残した。
この様子を見たツイッターユーザーからは「翔やんだ!」「氣志團の人じゃん」「え、氣志團の方だよね!?」「普段からリーゼントなことにびっくりする」と、インタビューに答えた人物が綾小路さんではないかという指摘が相次いだ。
しかし、氣志團は札幌ではなく、千葉・木更津市を拠点としている。02年には宮藤官九郎さん脚本のテレビドラマ「木更津キャッツアイ」(TBS系)に登場し、話題をさらった。綾小路さんも木更津のお隣、君津市出身だ。
そうした中、2月1日、ツイッター上では「私です。お騒がせしました」と名乗り出た人物がいた。
「綾小路さん」に影響受けた「綾小路さん」
「皆さんや自分の青春ドラマが沢山詰まった4プラ50年の最期に立ち会い、感謝をしたくて訪れました」
J-CASTニュースの取材にこう語ったのは、札幌のFM局「FMアップル」でラジオパーソナリティーを務める綾小路諒真(あやのこうじりょうま)さん。コロナ禍以前はイベントでMCやライブパフォーマンスなども行っていた。札幌では焼き鳥のデリバリー販売も営んでいる。
もともと昭和の音楽やファッションが好きだったという綾小路さん。特にヤンキー漫画「ビー・バップ・ハイスクール」や、湘南が舞台の暴走族漫画「湘南爆走族」などの作品から影響を受け、ヤンキーファッションにのめりこんでいった。
元々は黒髪のリーゼントだったが、綾小路翔さんを初めて目にした時に衝撃を受け、以降は同じようなスタイルを貫いている。尊敬する翔さんとは面識があり、過去に写真を撮ったこともあるという。
テレビ取材では4プラを「小さい頃よく母親と一緒に来た思い出のある場所」と語っていたが、中でもビルに入居していたBRIC―A―BRAC(ブリッカ・ブラック)というアクセサリー屋さんに思い出があったという。「ほとんどが千円以下の、所狭しと並べられたネックレスやピアスや指輪や缶バッチを手に取り、それを身につけ、なんとなく大人になった気になったり、なんとなく自由を手にした気持ちになっていました」
ネット上での反響を「率直に言えば驚いています」と受け止める。ツイッター上で「やべぇ、ホンモノの綾小路さんやんw」とつぶやいたユーザーに「綾小路です。本物の綾小路諒真です」と返信する場面もあった。持ち前のリーゼントスタイルは「絶滅しないように勝手な使命感で続けていますが、今も尚、絶滅危惧種に指定されております」。
なお、放送では40代男性と紹介されたが、プロフィール上は「永遠の14歳」だという。