「推しを愛で、崇め奉る」−−。雑貨メーカーのドリームズ(東京都新宿区)が発売する「推しを祀る神棚」が、ツイッターで話題となっている。
合板で組み立てる神棚風の小型ケースに、アニメキャラクターや舞台俳優などファン活動の対象となる「推し」のグッズを「御神体」として飾って楽しむという。商品化の経緯を聞いた。
「めっちゃ欲しいw推しを祀りたい!w 」
「推しを祀る神棚」は2022年2月1日、アニメのグッズ情報などを発信するニュースサイトがツイッターで紹介したことで大きな注目を集めている。
本体サイズは幅136mm、高さ140mm、奥行67mm。組み立ての所要時間は約20分。価格は税込1650円。
写真立てのようにトレーディングカードやアクリルスタンド、チェキなどを飾れる。両脇には「尊」と書かれた板が据えられ、手前に賽銭箱に見立てた装飾が付属する。
同日にドリームズ公式ツイッターも商品を「究極の推し活アイテム!」と紹介している。公式サイトでは、
「推しのいる世界に感謝し 推しの健康と繁栄をただ願う。そして推しに毎日見守っていただける...(最高)。推しを愛するあなたのための神棚です」
と伝えている。パステル調の8色が展開され、10日に発売する。ドリームズ公式通販やアニメイトなどで取り扱われる。
ツイッターでは様々なジャンルのファンから「めっちゃ欲しいw推しを祀りたい!w 」「買う!買うよ!!神棚!!!」などの反応が集まっているほか、商品を「日本人らしい宗教感」と評する声もあがっている。
好評を博していることを受けてドリームズの担当者は2日、 J-CASTニュースの取材に「大変嬉しく思います」と喜ぶ。ツイッターに寄せられている商品への要望は、今後の商品開発の参考にするという。
「"推し"を神格化」する
担当者は今回の企画を、
「"推し"を神格化し、あふれる『推し愛』を神棚に祀って体現するという推し方があっても良いのではないか?と思い、商品化しました」
と説明した。開発の経緯については、同商品と無関係の企画が難航した際に「リフレッシュがてら工作を始めて出来上がった」とも明かす。試用時には「思っていたより神々しく、『良いな!』」と感じたという。
商品化にあたっては「『本格的であり、ポップ』という対極の要素を両立させる」ことを狙った。色や形にこだわり、「リアル過ぎず、ユーモアのあるデザインと乙女心に刺さるディテールで、普段の生活に取り込みたくなるようなデザイン」に仕上げた。
「神棚」の楽しみ方は、左右に連結できるため「『箱推し』(編注:グループ全員を応援すること)や『カプ推し』(特定の2人を応援すること)など、"推し"へのさまざまな愛のカタチを幅広く表現することもできます」。
なお同商品のほかにも「『推し活』がもっと楽しくなるラインナップ」を準備しているとする。担当者は「『推しを祀る神棚』を通じて、皆様の推しへの愛や尊さがより深まることを祈っております」とし、次のように伝えた。
「商品がお手元に届いた際には、あなただけの『神棚』をぜひSNS等でアップしてください!スタッフ一同、皆様の『神棚』を楽しみにお待ちしております」