サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選が2022年2月1日に各地で行われ、グループ5位の中国がアウエーで最下位ベトナムと対戦し1-3で敗れた。
中国は前半9分に先制ゴールを許し、16分に追加点を奪われた。後半に入っても劣勢は続き、後半31分に3点目を決められた。中国は終了間際に1点を返すのがやっとで、グループ最下位のベトナムに完敗した。
「李霄鵬監督は試合後に恥の柱に釘付けにされた」
中国は最終予選8試合を戦い1勝5敗2分けとなり、勝ち点「5」でグループ5位。この日の黒星でW杯出場の可能性が消滅した。
W杯最終予選で低迷していた中国は昨年12月に李鉄監督(44)が成績不振の責任を取る形で辞任。元中国代表で02年W杯日韓大会に出場した李霄鵬氏(46)が新たに就任し巻き返しを図ったが、日本、ベトナムに連敗し勝ち点を挙げることが出来なかった。
グループ最下位のベトナムに屈辱的な黒星を喫し、W杯出場を逃したことで複数の中国メディアは代表チームを辛辣に評した。
ポータルサイト「捜狐」には複数の記事が掲載され、「李霄鵬監督は試合後に恥の柱に釘付けにされた」などの見出しで監督を酷評するものや、最終予選未勝利だった最下位のチーム相手に1-3で敗退したことに「チームは恥の歴史を作った」と厳しい論調で報じる記事もあった。
「中国のサッカーを愛するすべてのファンにとって悲しい夜」
また、地元メディア「新浪体育」(WEB版)では、元サッカー解説者が中国サッカー協会の責任を追及。記事の中でベトナム戦の責任を取って中国サッカー協会の会長は辞任する必要があると訴えた。
さらに「これは中国のサッカーを愛するすべてのファンにとって悲しい夜です。負けることは考えられましたが、対戦相手が3点を挙げるとは思っていませんでした。考えられない」とコメントしている。
2月1日は中国の旧正月である春節にあたり、ベトナム戦の敗戦は新年の祝賀ムードに水を差す形になったようだ。
「新浪体育」によると、中国のキャプテンを務めるMFウー・シーは「今日は特別な日だ。勝てず負けた。みんなががっかりしている。中国のファンの皆さん、ごめんなさい」とコメントした。