阪神・矢野監督の「後任本命」とは? OB持論も「金本知憲氏の二の舞」懸念...「誰か挟まなきゃ」

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   プロ野球・阪神タイガースの矢野燿大監督がキャンプインを前にした2022年1月31日、今季限りで退任の意向を表明した。電撃的なニュースに、阪神OBの中西清起氏が同日YouTubeチャンネルで動画を配信し、次期監督を予想している。

  • 今季限りでの退任を表明した阪神・矢野監督(2014年/写真:アフロスポーツ)
    今季限りでの退任を表明した阪神・矢野監督(2014年/写真:アフロスポーツ)
  • 今季限りでの退任を表明した阪神・矢野監督(2014年/写真:アフロスポーツ)

本命は鳥谷敬氏だがまずは「2軍監督」から

   2018年オフに就任した矢野監督は3位・2位・2位と3年連続Aクラス入りを実現するが、昨季は勝率5厘差でリーグ覇者のヤクルトに屈した。キャンプイン前という異例のタイミングでの退任発言について中西氏は「昨年の優勝できるところを逃したというのが非常に悔しい思いというのが、1月31日の全体ミーティングでそういうこと(退任)を言わしめたということじゃないですか」「優勝して皆に胴上げされて勇退しますという格好で終わればきれいなシナリオになるし、素晴らしいエンディングになると思います」と評する。

   一方、次期監督候補にも言及した中西氏。その本命は04年から19年まで阪神の中心選手としてプレーし、ロッテに移籍後の昨季引退を決めた鳥谷敬氏だ。「一番いいのはトリでしょ」とコメントしているが、鳥谷氏にはコーチ経験がない。そのため「矢野監督が本当はもう1年2年やっておいて、トリを来年から2軍監督に据えていって、矢野監督が2軍から1軍監督にあがったようにするのがベストだと思うけどね」と中西氏は話していた。

「あそこで1年2年掛布さんでも挟んでおけば」

   鳥谷氏を本命に挙げるも、中西氏が懸念しているのは、矢野監督の前任の金本知憲氏の事例だ。コーチ経験なく2015年オフに阪神監督に就任するも3年目の2018年に最下位に転落。この責任を取って辞任し、2軍監督の矢野氏が後任となった。ゆえに

「カネが失敗したの、あれは大きなフロントのミスよ。カネの失敗じゃなくて。あそこに1年2年掛布さんでも挟んでおけば、カネが2軍監督やってその後に(1軍監督に)入ってくればあんな辞め方じゃなかったと思うし」
「即トリにしちゃうとカネの二の舞になる危険性があるから」

と有力な幹部候補の鳥谷氏に金本氏の失敗を繰り返させてはならないと再三繰り返した。

   ゆえに「誰か挟まなきゃいけないでしょ。最低でも2年間」と鳥谷氏の前の中継ぎ候補として、元監督の岡田彰布氏の名前を挙げる。「岡田監督と鳥谷は人間関係としては非常に強いラインだからね」と鳥谷氏入団時の監督で同じ早稲田大出身の岡田氏との縁を根拠とした。

   もう1人の監督候補は平田勝男現2軍監督。「トリを2軍監督において、平田をつなぎで1軍監督で2年」と中西氏は話すものの、

「本当は矢野が優勝して、球団に留められて2年間頑張ってトリに2軍監督を経験させて、2025年からトリにバトンを渡しますというのが一番いいんでしょうけどね」

とも論じ、鳥谷氏には1軍監督就任の前に現場経験を積む必要があると一貫して話していた。

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