シンガーソングライターの清竜人(きよし・りゅうじん)さんが2022年1月30日、自身が制作した楽曲を無断で編曲・カバーしたVTuber(バーチャルユーチューバー)にツイッターで忠告を行った。
指摘を受けたVTuberは謝罪のうえ、動画を非公開とする対応を取った。
謝罪後、動画を非公開に
問題となったのは、にじさんじ所属のVTuber・周央サンゴさんが29日にYouTubeで公開した「歌ってみた動画」だ。周央さんのチャンネル登録者数は27万人を超える。
使用されたのは、清さんが作詞・作曲を担当し、19年にUUUM所属の4人組アイドルグループ「神宿」(かみやど)から発表された楽曲「グリズリーに襲われたら」。問題の動画では編曲もされていた。
清さんは30日にツイッターで、動画を周知する周央さんの投稿を引用し、
「楽曲カバーやアレンジする際は、念のため、著作者の許諾を得てからの方が安心かもッ」
「殆ど無いけど、同一性保持権の侵害を主張される場合もあって、稀にトラブルになってたりするのッ」
などと忠告。投稿では全ての語尾にハート記号を付けて、「サンゴちゃん可愛いから全然OKなんだけどッ」「著作権って難しいよねッ 歌、超いい感じだったヨ ありがとネ」とも伝える。
清さんのツイートから約1時間後に周央さんが、「清さんと神宿さんの素敵な楽曲に水を差す形になってしまい本当に申し訳ないです」などと謝罪した。動画は非公開となっており、周央さんは、
「現在運営と連絡が取れており、権利者様に連絡を取っていただいている状況です。動画は解決までは非公開とさせていただきます」
と伝えている。
「問題化するつもりは毛頭ない」
清さんは周央さんに対するリプライで、投稿に至った経緯や生じうる問題点を説明したうえで、
「今回のカバーアレンジに関して、問題化するつもりは毛頭ないですし、周央さんを貶める意図も皆目ありません」
「何かのご縁ですので、ご興味あれば、楽曲書き下ろしますので、その際はまた、お声掛けください」
としている。
清さんの一連の投稿にツイッターでは、「大事ね。うむ」「優しい世界で笑っちゃったヨ」「清竜人ほんますこ」などの声があがっている。