東京タワーが「春節色」に染まった夜 日中友好を願い点灯も...真下では「反中デモ」の悲哀

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岸田氏は祝辞こそ寄せたものの...

   岸田文雄首相は

「新型コロナ感染症のまん延以来、国際社会は協力して、この困難な課題に立ち向かってきました。日本も各国にワクチンを供与するなどの国際貢献に努めてきました。日本は、自らが苦境にあった時、温かな手を差し伸べてくれた方々への恩を忘れません。世界が苦境にある時、自らの力が及ぶ貢献を続けたいと思います。日本は、これからも国際社会と協力してまいります。新型コロナを克服し、新しい時代を切り拓くため、私も全力を尽くします。寅年の本年が皆様にとって、力強い生命力に溢れ、向上する佳き年となりますように」

などとする祝辞を寄せた。

   ただ、岸田氏は1月27日に放送されたBS-TBS「報道1930」で、21年10月に習氏と電話会談した際の様子を

「50周年という年に向けて前向きな会話もできたというふうに思うが、一方で香港であったり新疆ウイグルであったり、言うべきことはしっかり言わなきゃいけないということで、私も申し上げさせていただいた。こうした様々な対話、意思疎通、これは大事にしながら 日中関係を現実にどうするのか、これを判断していきたいと思っている」

と述べており、先行きは見通せない状態だ。

   安倍政権下の20年春に予定され、コロナ禍で延期になっている習氏の国賓としての来日についても、岸田氏は「具体的にいつ、というようなことを論ずる段階ではない」としている。

   18時30分にカウントダウンのパフォーマンスとともに、17段の階層に設置された268台のLEDライトがタワーを赤色に染めた。抗議活動を行う集団も姿を見せ、

「中国共産党、習近平を打倒せよ!」「中共粉砕!」

といった罵声も周辺に響いた。

   ライトアップは1月31日24時(2月1日0時)まで。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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