サッカーの元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜=40)が2022年1月28日に公開したユーチューブ動画で、27日に行われたワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本対中国戦を振り返り今後の課題に言及した。
「中国はすごく弱かったというか...」
中国戦で日本は前半13分にFW大迫勇也がPKを決めて先制。後半16分にはMF伊東純也が左からのDF中山雄太のクロスを頭で合わせ追加点を挙げ、試合は2-0で日本が勝利し勝ち点を獲得した。
松井は動画の冒頭で「中国はすごく弱かったというか」と切り出し、「アジアなのでしっかり守ってカウンターというところできましたがなんの怖さもなく、4-5-1のブロック組んで4枚がうん。5枚のブロックのところをなかなかね最初は崩すことは出来なかったけどPKもらってそこから中国側のプランがなくなりました」と振り返った。
中国戦では主将で守備の要であるDF吉田麻也とDF冨安健洋を負傷欠場で欠き、守備面で不安を残しての戦いとなったが、松井は「センターバックの2人がいない中、安定した働きをしたのではないかと思っています」と評価し、「あとスリーボランチというか真ん中の3枚、選手に関しても安定してますね」との見解を示した。
そして中国戦で後半13分にベンチに下がったDF長友佑都について言及。
松井は「なんかその長友君が代えた方がいいんじゃないかとか、そういう話はありますけど」と前置きし持論を展開した。
「最終予選は結果重視」
「年齢的にというのは別に何でもいいんですけど、ポテンシャルを最大限出しているかどうか。実力を出し切れているか。求められているものを全部出し切れているのかって風にはどうなのかなとは思いますけど」とし、「右はすごく縦に速かった。左はゲームを組み立てながらさらにドリブルで揺さぶりゆっくり出した攻撃も出来たりするような形は面白いと思う」と提言した。
さらに「最終予選は結果重視です。やはり勝つことが一番大事なので。1-0であろうが、2-0であろうが勝つことが評価ですね。プラス何が足りていないのかというのを今後課題にしていけばいいと思う。左のサイドの攻撃もちょっと強化していかないといけないと思いました」と続けた。
中国戦の長友のプレーに関して元日本代表FW城彰二氏が27日に公開したユーチューブ動画の中で「長友選手は頑張っているんだけれどもちょっと厳しいかなと。もうそろそろ厳しくなってきていると思います」と指摘。インターネットでは長友を起用し続ける森保一監督を疑問視するファンの声も見られる。
このような状況を踏まえ松井は「批判はね、批判じゃないんですよ。みんなサッカーを見てみんなで話すこと、意見を交換することは凄く大事だと思う」とし、「日本のレベルも高くなってきた。ヨーロッパももっとすごく高くなっている。それに追いつけ追い越していかなければいけない。それは皆さんの目が手助けすると思う。色んな所で日本の選手たちにぶつけてほしいと思います」と持論を述べた。
7大会連続W杯出場を目指す日本は2月1日に埼玉スタジアムでグループ首位のサウジアラビアと対戦する。