辻元清美氏「今、地元をはじめいろんな方々のご意見を聞いています」
ただ、立憲の党本部からは辞退発表に困惑がにじむ。市井の出馬辞退について問われた逢坂氏は、
「ご本人がSNSで表明されたということは承知はしている。ただ党本部としては、まだ本人から直接話は聞いていないので、明日以降大西選対委員長が直接会う、そういう手はずになっていると承知している」
と話し、事前のすり合わせがないままにSNSの発表が先行したとの見方を示した。大西氏が市井氏と面会した際に、改めて出馬要請する可能性については
「それはご本人の話を聞いた上で、どういうご事情で、SNSで発信したのかも含めての判断になろうかと思う」
とした。
市井氏の出馬辞退で、立憲としては比例区で元タレントのような知名度が高い候補者を欠くことになる。そんな中で擁立が検討されているのが辻元清美・前副代表だ。辻元氏は21年10月の衆院選で8期目を目指していたが落選。擁立の方針が報じられた1月24日に
「各方面の方々から参院選も考えたらどうか、とのお話をいただいているのは事実です。今、地元をはじめいろんな方々のご意見を聞いています」
とツイートし、1月末には結論を出すとしている。逢坂氏は「党本部で何かを決定したということはない」と話した。
野党系のタレント候補として注目されそうなのが高見知佳氏(59)だ。1月21日、愛媛選挙区(改選数1)から無所属で出馬することを記者会見して表明している。立憲は1月25日の常任幹事会で高見氏の推薦を決めている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)